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A「うん。あの時はお義父さんがもうすぐ帰ってくるからって……私が夕食を作るって言ったの。あなたの実家で料理することなんてあまりないから じゃあお義父さんの好きなものをって思って。」
「ふーん……普段は自分の好きなものを作ってるのか？」
A「違う。私なりにバランスを考えてるけど……」
「俺の好きものが…………ない。」
A「好きなものがないって……子どもみたいに。」
「悪いかよ。」
A「………………誕生日に作ったよ。…………でも……あの頃は……」
誕生日？
誕生日は確か……みんながお祝いしてくれるって……出かけた。
帰ってきたのは朝方。
何もなかったじゃん！
でも あの頃はAの言う通り 会話もなかった。
まだ……ジヒョンの件でAを恨んでたかな？
悪阻で食事を作らなかったり 味が変だったりしてたし……
「今日……作ってよ。」
A「今日？……急なんだけど………買い物にも行かないと。」
「だったら……一緒に買い物に行く？」
A「いいの？ 行く。」
「じゃあ 仕事が終わったら電話するから。」
A「うん。」
Aは さっきは悲しそうな顔だったけど
一緒に買い物に行くって言ったら
嬉しそうにしている。
俺も なんだか嬉しいなぁ。
気分が上がって仕事に行った。
今日はベッドシーン。
演技前に慎重に打ち合わせした。
監督「チャンミン？ ジス？ 君達はどこまで できる？」
「どこまでって？」
監督「キスだって 濃厚だっただろ？……チャンミンはアイドルだけど……もう30過ぎてるんだ。結婚だってしてるし……大人のシュチュエーションに近くてもいいだろ？」
確かに……いつまでもアイドルですって訳には行かないよな。
結婚もしてるし 子どもだっているのに
子ども騙し的なベッドシーンは……どうかな？
マネに相談しよう。
でも……ジスヌナはどうなんだろう？
JS「……私だって いつまでもヒヨッコの女優じゃないわよ。……せっかくチャンミンと共演してるんだから チャンミンの人気に乗っかって 自信作にしたいわ。」
「ヌナ？……いいの？」
JS「私だって女優なんだから。……そのかわり……演技には集中してよね！」
「うん……」
俺はマネに相談して マネは事務所に確認を取った。
事務所からの条件はいくつかあったが 大丈夫だ。
「監督？ 大丈夫です。で……どの程度？」
監督「ほら？ いただろ？ アイドルで際どいベッドシーンをやった奴。えっと……」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年8月12日 0時
