155 CM ページ5
Aのヤツ 来ないじゃないか。
ウォルを連れてこいって言ったのに。
仕方ない バスタオルを巻いてリビングに行くと
ソファーに座ってる。
目の前に行って声かけるが
なんだかボッーっとしている。
あっ ……俺の裸を見てるのか？
ちょっと イタズラ心がでてしまい
からかってしまった。
Aは合気道の稽古で男の裸なんて見慣れてるから平気って。
弟もいたからって言うが……
俺様の体をその辺の男と一緒にするなよな！
よし！
見せてやる。
この俺様の鍛えられた体を！
Aは急に怖気付いたのか " 遠慮する" って。
そうはいかない。
引っ張って浴室まで連れて行き
目の前でバスタオルをとったら
目をおっきくして驚いてから 挙動不審になって
浴室をでて行った。
ふッ……
アイツ……
かわいいとこあるじゃん。
真っ赤になってさ。
「さぁ ウォラ…お父さんとお風呂入ろうね。大丈夫。ネットで勉強したから。」
ウォルをシャワーで洗い 湯船に浸かった。
ウォルはお風呂が好きなのか
大人しいし 笑っている。
今度から時間があれば俺がウォルを風呂に入れようかな。
風呂から上がり またバスタオルを腰にまいて
ウォルをタオルで包んでリビングに行く。
なんだ？
Aはソファーに座ってボッーとしている。
声をかけると 慌ててウォルを抱っこして自分の部屋に入った。
しばらくして リビングにきた。
「ウォルは？」
A「疲れたのか 眠った。」
「ふーん…………あのさ……子どもとの時間って大切だし……俺みたいに時間が不規則だと ウォルが起きてる時に会えなかったり ツアーにでたら何週間も会えないじゃん。」
A「うん。」
「だから……家にいる時はウォルと寝るから。」
A「でも……夜中起きたり ぐずったり……早く起きることもあるよ？」
「確かに。でも……大丈夫だから。」
A「……心配。」
「だったら……Aも一緒に寝ればいいだろ？」
A「えーー？ 昨日 自分が怒って別々に寝るって言ったじゃん。後から なんだかんだ言うなよ！って」
「そうだよ。でも さっきも言ったけど ウォルとの時間は大切なんだ。だからさ。…………文句があるなら……一人で寝ろ。」
Aが1人で寝るっていうか
ウォルと俺と寝るっていうか
賭けてみた。
A「…………わかった。」
「わかったなら それでいい。…………飯！」
俺は気分が楽になり
美味しく朝ご飯も食べ
機嫌良く仕事に行った。
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年8月12日 0時
