165 CM ページ15
チッ！
ウォルが起きちゃったよ。
俺はまだAに くっついていたかったのに……
仕方ないなぁ。
子どもに怒るわけにいかないし
ましてや 赤ちゃん……
Aが風呂に入るか？って。
そうだな……
俺はウォルの風呂の準備をして 風呂に入った。
もう 手慣れたもんさ。
「ウォラ？ お父さんにお母さんをもうちょっと貸してよ？ お父さんだって……お母さんに甘えたい時だってあるからさ……ね？」
風呂から上がって ウォルに離乳食を食べさせる。
おっ！
食欲ある。
流石 俺の子。
お腹がいっぱいになって機嫌のいいウォルを膝の上に乗せてテレビを見ていたら
俺の携帯が鳴った。
「もしもし ジスヌナ？ どうしました？」
ジスヌナからだった。
今から会いたいって。
なんだろ？
昨日のこともあるし 家にいたいんだけど。
でも なんだか様子がおかしい。
結局 出かけることにした。
「A？ 出かけるから。食事いらない。遅くなるかも。…………先に寝てていいから。」
A「えっ？ もう 夕食できるよ？」
「ジスヌナが……様子がおかしいから……」
A「ジスヌナって？……様子がおかしい？」
「今の撮影の相手役のヌナ。……なんだか泣いてるみたい……行ってくるから。」
俺は急いで 待ち合わせの場所に行った。
レストランの個室だ。
俺が入ると ヌナは複雑な顔をした。
「ヌナ？ どうしました？」
JS「チャンミン……私……今日の午後に監督から呼び出されて…………注意されちゃって。」
「何を？」
JS「…………昨日のベッドシーンのこと。」
「……………………」
JS「チャンミンも監督から注意されたんでしょ？…ごめんね。……」
「いや……注意というよりは…………俺が良かれと思ったことがそうではなかったって……」
JS「…………これからも女優を続けるんだったらって……考えなきゃいけないって。」
「……………………」
JS「なんだか自信なくなっちゃって……私……女優やってて いいのかなって……」
「ヌナ……そんなことを言わないで。……俺達は初めてだったから…………これから変わっていけばいいし……」
JS「そうなんだろうけど………なんだか落ち込んじゃって……」
「ヌナ…………」
JS「……………………」
「ヌナ？ お酒ばかりじゃなくて……まず食べましょう。お腹が空いていたらマイナーになっちゃいますから。実は俺……お腹空いちゃってて……」
JS「ごめんね。そうだよね。」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年8月12日 0時
