93 YOU ページ43
ヒチョルさんと別れてから
ボッーとしながら帰った。
帰っても しばらく動けず…ソファーに座ってメモを見た。
倒れたんだ……
入院したって……
ウォルと私に会いたいって……
泣いてたって……
心配だなぁ……
でも……私が行ってもいいのかなぁ？
「ウォラ？…お父さんが病気なんだって……行く？お母さんと一緒にお父さんのとこに行く？どうする？」
ヒチョルさんに……
色々話さなくても良かったかな？
なんで べらべら喋るんだって 怒られちゃう？
だって……
私が調子悪かった時は……
体調管理は自分で するんだ！って 言われた。
でも……
あの人が体調が悪いと……
私が注意される……
いいたくないことが頭をかすめる。
割に合わない……
いけない。
そんなこと思うから……
くだらないこと言う。とか
努力が足りない。って言われるんだ。
いつから体調が悪いの？
入院して……長いのかな？
普通にお見舞いで……
行こうかな？
「シン？ 明日 用事があってソウルに行くんだ。……朝早いし……帰りが遅くなるかもしれないから。」
シン「ターミナルまで送るから。帰りも電話して。迎えに行くから。」
「いいの？」
シン「うん。じゃあ 今日は早く寝なきゃね。」
「うん。」
朝早く出たから
午前中には病院に着いた。
あっ……特室に入院してる。
やっぱり……芸能人だ……。
ノックするが返事がない。
そっとドアを開けて部屋に入ると……
点滴をして……
小さな顔が余計に小さくなった彼が眠っていた。
ベッドサイドに座り 彼の手にそっと触れてみる。
無精ひげの生えた彼を見たのは初めて。
ひげを触ってみる。
髪の毛も触ってみる。
どれも…………
初めて。
「ウォルもお父さんの手…触ってみる？……早く良くなってね？って……」
ウォルが喃語を喋りだした。
ウォルはお父さんって わかってるのかな？
ちょっと……ウォルの声が大きくなってきた。
朝早かったから疲れちゃったかな？
私は病室をでて 授乳室でウォルを寝かせた。
眠ったウォルを抱いて もう一度 病室に行った。
ドアの前にきたが……
香水の匂いがする。
さっききた時はなかった。
そっとドアを開けると……
彼と彼女が…………
キスしていた。
私は 逃げだし……済州島に帰った。
どうやって帰ったか
覚えてない。
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年7月11日 2時
