65 CM ページ15
仕事が終わって ヒョンが止めるのも聞かず 俺は急いでマンションに帰った。
リビングに行くと 普通にウォルとAがいる。
テーブルには いつもより豪華な食事ができていて なんだか拍子抜けだ。
いや……待てよ。
まさか……
最後の晩餐じゃないだろうな？
Aの考えを探らなきゃ。
いつものように
A「あっ……お帰り……。なんかすごい汗……先にシャワー浴びたら？」
「あっ……うん。」
ウォルに ただいまのポッポをしてから
言われるがままにシャワーに行った。
食事をしながら Aの動きを見ていたら
A「…………どこか具合悪いの？」
「えっ？ 俺？…………いや 別に……」
A「なんか……あなたの体調管理は妻がしなくちゃいけないみたいだし……だから 今日はちょっと豪華にしてみたけど。」
「体調管理は自分でするものだし……俺が体調悪くても Aのせいじゃないから。」
A「…………うん……でも できる範囲で……食事しかできないけど。」
「……………………」
普通か？…
このまま流してしまおうか？
ダメだ！
「A？ ウォルが寝てから……話しがあるんだ。」
Aは一瞬 顔が強張ったが
A「うん……わかった。」
Aがウォルを寝かしつけてる間 俺は落ち着かない。
テレビはついているが 内容はわからない。
座ったり 立ったりしたかと思うと
部屋をウロウロしたり……
挙句の果てにパソコンでググったりして……
何をググったかって？
俺もわけわかんないけど……
��夫婦の会話�� とか
��こんな夫は嫌われる�� とか
��妻の機嫌をとるには？�� とか
どれも これも 大した内容じゃない……
１つだけ
最後にググったやつで
" 相手を思いやる気持ちを持つ。
自分が相手を思いやれば 自ずと相手も自分のことを思いやるようになる。
相手の話を聞く。
これがなかなかできないです。
常に感謝の気持ちを持ちましょう。"
これは今の俺には足りないか？
それぞれ ポイントを覚えておこう。
部屋にノックの音がした。
あっ……きたか。
落ち着いて 話しをするんだ。
リビングで話して もし また 俺が大きな声をだしたらウォルが起きてしまうから……
俺の部屋で話そうとしたら
Aが嫌がる。
何故かを聞くと……
俺の部屋は いい思い出がない……って。
俺が酔っ払って
訳も分からず Aを抱いたからだ。
俺は何も言えず
結局 リビングで話すことになった。
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年7月11日 2時
