87 俺様登場！ 2 ページ37
いきなり 声をかけてめダメだから……
様子を伺うんだ。
嫁をジッと見ていたら
コーヒー屋のおばさんが
女「にぃちゃん！ あんたもかい？」
「えっ……何ですか？」
女「あの子だよ。にぃちゃん さっきからずっと見てるから。でも ダメだよ。あの子 身持ちが固いんだ。何人もあの子目当てで若い子が来たけど……相手にしないんだよ。」
「はあ…………」
女「あの子…………旦那が好きなんだと。でも あの子の旦那…………死んだんだってよ。子どもも小さいのにさあ………弟がこっちにいるから 頼ってきたらしい。」
「し し 死んだぁーーーーーーー？！ マジかよ！」
女「あんた 声でかいよ！ 噂だよ。」
チャミナ…………
お前……死んでるよ…………
えっ…………
なんか……
逃してることが…………
女「あの子が器量良しなのはわかるけどさ 死んだ旦那をいつまでも 好きって言ってる女に脈はないよ。諦めな。」
えっ……
今……大事なことが……
旦那を好きって言ってるって……
なんだよ……
チャミナも嫁も……
お互い好きなんじゃねえかよ！
全く……
若いってのは……
どうも 青くて……
いけねえなぁ……
俺は年長組でさぁ……
イトゥクなんかは 最近 料理に走ってるし……
俺は……
色恋沙汰は しばらく ご無沙汰で
今は……犬一筋だし……
俺とイトゥクは このまま
じい様になって行くのか？
他のメンバーの子どもを見ながら……
自分の子どもと錯覚するんだろか……
現に 俺は姉貴の子ども達が可愛くて仕方ない。
このまま……じい様か……
思わず 身震いした。
まぁ……イトゥクも一緒ってあたりで……
いいってことにするか？
あっ！
いかん いかん。
自分の感情に浸っていては……
今は頼れる兄貴をやらなければ……
チャミナ！
このヒチョル様に任せときな！
嫁が買い物を終えて帰りだした。
急いで 後をつける。
市場内で声をかけるど外野がうるさくなりそうだし……
市場をでて 大通りに入ったとこで声をかけた。
「あのー ちょっと……俺を覚えてる？」
うわぁーー
睨まれてるよ。
怖い……
慎重に……
「済州島行きの船であった……」
A「はっ？……」
「ほら……ブロマイド渡したじゃん。」
A「？ ？ ？ あーーー あの時の……お久しぶりです。」
「あのブロマイド……どうした？」
A「……捨てた……かな？」
「ヤーーーー！ 裏に俺様の電番が書いてあったのに！」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年7月11日 2時
