同音異義語はいくらでも。 ページ8
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「こ、こういうときって…どうすればいいんですかね」
顔を青くしてオロオロする七海。
普段からは考えられない動揺っぷり。
本調子を取り戻した硝子が早速いじり始めた。
「相手の名前とか写真とか見せてくれって聞いたら？まあ妹さんの相手だから知らない人の可能性のが高いだろうけど」
「…なるほど」
納得した様子を見せた七海の携帯を、ほか三人が後ろから覗き込む。
七海建人相手はどこの誰ですか
妹に彼氏ができただけであれほど動揺していたのに文章が至って淡白なのが七海らしい。
メッセージはなかなか既読がつかなかった。
「というか、七海って妹いたんだ」
「ええ、まあ…」
「僕と二人のときはよく話してくれますよ！妹可愛いんだよね、七海」
「へー、写真とかないの？」
七海は一瞬だけためらったあと、携帯電話の写真フォルダを開く。
すっとこちらに差し出された携帯電話には、有名な女子校の制服を着た女の子が写っていた。
七海によく似た薄い金髪に、色素の薄い瞳。
柔らかい笑みを浮かべた少女は、髪と瞳以外あまり七海には似ていなかった。
硝子はその携帯を返しながら七海をつつく。
「可愛いね。こんな子なら彼氏の一人や二人くらいいてもおかしくないじゃん」
「でも今まで一人もいたことがなかったんですよ？しかも通っているのは女子校。なのに突然彼氏だなんて…はっ、もしかして相手は同性？」
「急にめっちゃ喋るじゃんウケる」
たしかにこの容姿なら彼氏がいるのも納得だと頷く。
七海は少しだけ顔をしかめ、携帯をポケットに仕舞おうとした。
ピロン
軽い音を立てたのは七海の携帯。どうやら返事が来たらしい。
かなりの速さで携帯を開いた七海は、画面を見た瞬間に固まった。
「あれ、七海？…おーい？」
灰原が目の前で手を振っても動かない。
隣に立つ硝子と灰原と顔を見合わせる。
そっと七海の後ろに回り込み、肩越しに携帯電話をのぞき込んだ。
開かれていたのは、さっきの妹とのトーク画面。
最後の文章は、短い一言。
A悟くん、という方です
「「「…え、」」」
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月15日 16時) (
レス) @page3 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
眠民。＿ねむみん。 - 凄く面白いしいい作品でした~!!作者さんってもしかして最強!?これからも応援してます!ステキな作品ありがとうございました!! (11月19日 11時) (レス) @page45 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
かけたま - こんなにも面白い作品を生み出すあなたは(^^)最強か？ これからも応援させて頂きます。 頑張って！！ (2021年12月12日 0時) (レス) id: a9aad67263 (このIDを非表示/違反報告)
猫餅 - 体長が体調になっています。>"< (2021年8月11日 20時) (レス) id: 3a7b856aca (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬ(プロフ) - 素敵な作品私ありがとうございました。とても面白かったです！ (2021年4月26日 11時) (レス) id: 7168c245e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宙
| 作成日時：2020年12月31日 14時
