学校とお友達。 ページ22
･
『都立呪術高等専門学校…すごい名前ですね』
「私立の宗教学校ですから。さあ、行きますよ」
呪術…呪いでも勉強するのだろうか。
呪いといえば藁人形とか？でも悟くんやお兄ちゃんがそんなの持ってるのはあんまり想像できない。
傑くん…はなんかちょっと似合いそう。硝子ちゃんは藁人形にタバコ押し付けてそう。
「A？なにしてるんです、早く行きますよ」
『あ、はーい』
寺の門のような校門をくぐり抜けて、校舎までの道のりは長かった。東京都は思えないほど緑豊かな学校だった。
「あ、七海ー！どこ行ってたの？」
「灰原」
廊下の向こう側から元気に走ってきた男の子が、お兄ちゃんの肩をガシっと掴んだ。
その黒髪の男の子の目がこちらを振り向く。
あっと驚いたような顔をして、それからその人は笑顔を浮かべた。
「七海の妹さん、だよね！こんにちは、灰原雄です！七海の同期の！」
『はじめまして、七海Aです。お兄ちゃんがお世話になっています』
ぶんぶんと元気よく握手された。すごい元気な人。
「学校連れてきてよかったの？」
「許可は取ってあります。談話室って今だれかいますか」
「みんな任務だからいないよ。多分空いてると思う」
「そうですか、ありがとう。」
少し待っていてください、と言い残してお兄ちゃんはさっさと歩いていってしまった。
『あ、あの雄…さん？くん？なんて呼べばいいです？』
「くんでいいよ！」
『じゃあ雄くんで。…お兄ちゃん、学校ではどんな感じなんですか？あまり知らないからこっそり教えてほしいんです』
「えっ、どんな感じ？うーん…いつも通り、あんな感じだよ。僕以外七海の同期はいないからいつもいっしょなんだ！」
同期一人しかいないの？
意外すぎてびっくりしたけど、雄くん曰く悟くんたちの学年も三人しかいないとか。そういう学校らしい。
それから雄くんはお兄ちゃんについてたくさん話をしてくれた。
悟くんとは少し仲が悪いこと(悟くんの嫌がらせのせい)。
雄くんもお兄ちゃんも傑くんを尊敬していること。
パンが好きでいつも食べてるなどなど。
私が知らないお兄ちゃんの顔がたくさんで少しさびしくなったけど、お兄ちゃんはとても幸せそうだった。
『よかった、お兄ちゃんの学校が楽しそうで。あんまりそういう話、私にはしてくれないから』
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月15日 16時) (
レス) @page3 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
眠民。＿ねむみん。 - 凄く面白いしいい作品でした~!!作者さんってもしかして最強!?これからも応援してます!ステキな作品ありがとうございました!! (11月19日 11時) (レス) @page45 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
かけたま - こんなにも面白い作品を生み出すあなたは(^^)最強か？ これからも応援させて頂きます。 頑張って！！ (2021年12月12日 0時) (レス) id: a9aad67263 (このIDを非表示/違反報告)
猫餅 - 体長が体調になっています。>"< (2021年8月11日 20時) (レス) id: 3a7b856aca (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬ(プロフ) - 素敵な作品私ありがとうございました。とても面白かったです！ (2021年4月26日 11時) (レス) id: 7168c245e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宙
| 作成日時：2020年12月31日 14時
