素直で意地悪で

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ユンギさんが来なかった日から5日経った



私としてもレッスンもあって、毎日の予習もあって割と忙しかった



でもやっと時間が空いたから、今日こそはユンギさんに会いに行こう



JM「Aちゃん」



荷物を持って教室を出ようとすると、ジミン先輩が私を訪ねてきた



JM「テヒョンから聞いたよ」



「え、何をですか？」



JM「大丈夫って言い張って追っ払われたって言ってた」



「ああ…本当に大丈夫なんですって」



JM「わけもなく泣くなんてあり得ないでしょ？」



「だけど私自身理由も分からないですし..」



JM「特にグクがこの話に食いついて、詳しく聞いて来いって遠回しに言われたんだ」



“グク”と聞くと、何かムカッとした気分になった



それは、今グクを避ける原因になった出来事を思い出したからでもあるけど



より大きな理由は多分、スタジオ近くでの出来事



「グクに心配される筋合いはありません」



JM「Aちゃんはグクのこと嫌いになったかもしれないけど、グクは…」



「グク、グクって、さっきから何ですか？関係ないじゃないですか」



苛々が募って、何も悪くない先輩につい当たってしまったけど、すぐに我にかえる



「わ、私…すみません。失礼します」



カフェに向かう電車の中で、気持ちを切り替える



とにかく、今解決すべきはユンギさんのこと



それだけに集中しよう



NJ「Aちゃん、いらっしゃい」



「先日はありがとうございました。すっごく美味しかったです」



NJ「じゃあ、今日もサービスしようかな」



「いやいや、悪いですよ〜」



ナムジュンさんと会話をしていると、見慣れた顔がカフェに入ってきた



YG「お、A、久しぶり」



「お久しぶりです」



笑顔、引きつってないかな



YG「座んねーのか？」



「す、座ります、座ります」



YG「なんだよ、少し会わないとぎこちなくなるのかお前」



「そういうわけじゃなくて..」



コーヒーを注文するユンギを見つめながら、勇気を奮い立たせる



「あの、あのユンギさん」



YG「ん？」



「その…ユンギさんが遭った、」



YG「事故のことか？」



「え..はい」



YG「俺もよく覚えてないし、医者も教えてくれねえんだよ」



すんなり話し始めてくれたと思うと、ユンギさんも私と同じ状況だと言う



それならもう、残された道は一つしかない



「ユンギさん、一緒に調べませんか？」

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