素直で意地悪で

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昨日と同じ様に立っていた



JK「遅い」



「勝手に待ってんでしょ」



JK「遅い」



「練習してたの。あんたも練習しないの？明日が本番なのに」



JK「俺ら家帰ってから集まってる」



「なら尚更送らなくていい、早く行きなよ」



JK「ヒョンたちなら許してくれる」



頑固すぎる



「はー、もうついて来ないでね。迷惑だから」



JK「好きでやってるって言ってんじゃん」



「私のせいで練習遅れられるとか嫌なの！」



思わず大声をあげると、駅に居る人にガン見された



JK「恥ずかしー、ほら行くぞ」



結局送ってもらう私、何なの



本気で拒否しようと思えば出来るのに



JK「お前何番目に踊るの？」



「1番目」



JK「俺2番目に出るから、見ろよ」



「見ない。てか、人前と2人の時の態度の違い凄くない？」



JK「優しいのが好きならそうする」



「何それ」



JK「どっちが好きなの？」



そう言って、私の顔を覗く



「どうでもいい」



確実に赤くなっているであろう顔を見られないように、軽く押し返す



JK「照れる事あるんだ」



「う、うっさいもういいから帰れバカ」



JK「ここまで来たら最後まで送るって」



「いいってば！」



勢いよく横を向くと、腕を引き寄せられる



チリンチリン、と音がして後ろを振り向くと、私のリュックすれすれに自転車が通った



JK「やっぱ1人じゃ危ないじゃん」



「あんたが居なかったら横向かなかったもん」



言い合いをしながら歩いていれば、すぐに家に着いた



JK「明日、頑張れよ。じゃな」



後頭部をかきながらそう言い、帰って行く



別に、こんなの望んでないはずなのに



改札を出たら居た時、少し嬉しいと思ってしまったし



練習に遅れてまで送ってくれたのも、気が引けるけど嬉しいと思った



何でこうも、調子を狂わせるの



ベッドに入り、お礼くらい言わないと、と思って携帯を掴む



…そういえば連絡先知らない



ヘミは知ってるかな



でも聞いたところで変な誤解されるのも嫌だし..



携帯とにらめっこを続けているうちに、寝てしまっていた



早朝5時に目が覚めた



とりあえずお風呂に入って全ての準備を終える



まだ30分程余裕がある



携帯の画面を見ると、昨日の夜にカトクの通知が入っていた



JK《追加した》



《おい、寝てんの？(・ε・｀ )》



《明日お互い頑張ろうな、おやすみ》



変な顔文字に思わず笑ってしまった

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