素直で意地悪で

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「…何してるの？」



ユンギさんがカフェに来るのはいつも18時くらいと聞いたから、私服に着替えて電車に乗った



JK「ん？」



満面の笑みで私の横に並ぶグク



「レッスンは？」



JK「うん、だから途中まで」



「いいよ、気にしなくても」



JK「不安で仕方ないくせに」



「あんたに心配される筋合いはない」



JK「大ありだね」



「そういえば先輩たちは？」



JK「無視かよ」



「一緒に行かないの？」



JK「…レッスンは18:30からだから、ちょっと早いの」



「ねぇ、堂々としたストーカーでしょ」



JK「こんなイケメンにストーカーされるなんて光栄だな」



「黙れあっち行け」



JK「もしまた頭痛したら俺を呼べよ、ヒョンじゃなくて」



「ジミン先輩呼ぶ」



JK「…とにかく、頑張れよ」



私の頭をひと撫でして、スタジオの方に歩いて行った



妙に優しかったけど、そんなに不安なのが伝わったのかな



カフェまでの道のりは凄く遠く感じた



NJ「Aちゃん、また来てくれたんだ」



「はい、覚えててくれたんですね」



NJ「グクが女の子連れて来るなんて、かなりの事件だから」



昨日も座ったカウンター席に座り、カフェラテを注文した



ユンギさんを探す勇気はなかなか出ない



NJ「今日は来てるよ」



そんな私の心を察知したのか、ナムジュンさんがこっそり教えてくれる



「なんて話しかけたらいいのか…」



NJ「事故の話は、お互い気を許してからの方がいいんじゃないかな？」



確かに、大して仲良くないのに聞くのは失礼だ



意を決して立ち上がる



YG「え？A？」



私が姿を捉える前に、ユンギさんから気づいてくれた



「お久しぶりです」



YG「まさかまた会えるとは思わなかったわ」



「ぐ、偶然ですね…」



YG「退院祝いに奢るから、座れよ」



近づき難い印象だったけど、むしろ近づいてきてくれるんだな



YG「ここよく来んのか？見たことねえけど」



「昨日初めて来ました」



YG「やっぱりな。俺週5でいるから会わないわけがねえ」



私たちは外が完全に暗くなるまで話し込んでいた



事故の話こそしなかったものの、好きな物を始めお互いの事をたくさん知れた



ユンギさんは音楽を専攻していて、結構認められてんだと得意げに話してくれた



YG「会う度に倒れられるから、俺が原因かと思ってたけど違うみたいだな」



違うわけではないんだけど..



「また、会いに来てもいいですか？」

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