ユノと私 11 (ページ49)

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「Aは日本人だから軍には近づけたくなかったから……言わなかったんだ。バッシングのこととかはAの耳に入らなければいいと思ってた。」

ミリ「…………私……余計なことをしちゃったのね。」

「…………ミリは何で倒れてたの？」

ミリ「…………ユノを理解してない！ユノも困ってた。いい加減ユノを解放して！って言ったら……あの子が私はユンホさんが好きって言うから……まだユンホって言ってる？って……」

「そうだよ。Aが何故ユンホって言うかを聞いたから Aが好きに呼んでいいって言ったんだ。」

ミリ「……ユノがそんな風に言ってるなんて……あの子との親密さを感じて悔しかったから……私はユノを愛してる。あなたの好きとは違うって言ったら……あの子……ユンホさんがわかってくれていればそれでいいって……生意気って思った。頭に血がのぼってもう一度引っぱたこうとしたら……あの子避けたの。私は体制を崩して倒れてしまって……。」

「Aが何かしたわけじゃないの？暴力とか？」

ミリ「うん……暴力を振るったのは私。」

「……………………」

俺は……Aを信じなかったんだ。
Aは何もしてないって……
ずっと言ってた。
あの現場でも首を横に振ってた。
なのに俺は最初から怒ってた。

「でも……ミリは…あの子があの子がって言ってた。」

ミリ「あれは…ユノがいるのにジェジュンにって……おまけに私倒れてお腹が痛くなったし……」

「…………Aが何もしてなくてよかった。」

ミリ「後から……ユノからあの子が私の心配事を解決するからって言ってたって聞いた時に私怒ったでしょ？」

「……あゝそういえば……機嫌が悪くなったなぁ」

ミリ「だって……もっと早く言ってくれてれば……ユノといられたって思って。でも……ジュナがお腹で動いた時にそういう考えはなくなったけど。」

それから……
ジュナの話とか旦那さんの話をしてミリとは別れた。

俺は事務所の用事も済ませ1人になった。

考えるのはAのこと。

そうか。
だから離れて行ったのか。

Aの性格からして他の人の夫といつまでも一緒にいてはいけないって思ったんだろう。

Aと最後に会ったホテルで抱きしめることも拒んだA。

俺に一線をひいた時からAは諦めていたんだ。

きっと…
愛してるっていいながら抱きたいのはAだけっていいながら他の女性と関係をもって子どもを作ったって思ってるんだ。