ユノと私 11 (ページ4)

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俺はちょっとミリに見惚れてしまった。

ミリ「ユノ久しぶり。何？人の顔をじっと見て…」

「あっごめん。……なんかミリが綺麗だなって…」

ミリ「……あの子がいるのに……他の女性にそんなことを言うんだ。」

「うーん……俺は正直だし。Aはもうそれ込みだからあえて綺麗なんて言ったことないなぁ……」

ミリ「えっ！そうなの？ …………あの子…ちょっと可哀想かな……あの子地味だけど綺麗な顔立ちだったし……」

「そうなの？当たり前のことを言わなくっても…」

ミリ「ユノったら……女性の気持ちわかってないわ。」

「……………………」

ミリ「ところで話って？」

「うん……あの軍フェスでのこと……Aを許してほしい……Aにはホントに厳しく言っといたから……Aも悪かったって…謝っておいてって頼まれたから……ごめん。」

ミリは複雑な顔をしながら

ミリ「厳しくって…怒ったの？怒鳴ったの？」

「まぁ………」

ミリ「…………あの子………何も言ってないの？」

「何を？」

ミリ「………………なんでもないわ。」

「赤ちゃん大丈夫？」

ミリ「…………うん……私ね……結婚するの……この子の父親と……」

「よかったね……」

ミリ「……私…ユノが好きだった……でもユノはデビュー前だったし……邪魔したくなかったし……ユノに相応しくなりたかった。だからユノから離れて自分を磨いた。キャリアも実力も積んだ。これでユノと会えるって………」

「わかってるから」

ミリ「なのに……あの子がいて……ユノが私に怒った時にホントに辛かった。入院した時も結局はあの子のとこに帰って行って……寂しかった。誰でもよかったの……私を好きって言ってくれる人だったら……」

「ミリ…………」

ミリ「でもねそんな理由でできた赤ちゃんでも……あのお腹が痛かった時は助けてって思ったの。この子……大切なの。」

「うん……ミリきっと素敵なお母さんになるよ。」

ミリ「そうかなぁ……相手はあの時迎えに来たギョムなの。彼はユノのことも知ってる。知ってて私を愛してるって言ってくれたから……中々ユノから離れられない私をこの子が分からせてくれたんだと思う。」

「…………幸せになってほしい。」

ミリ「うん。」

「あっ！ Aがミリが心配していることは私が解決しますって伝えてくれって…何？」

ミリ「何それ？私の方が聞きたいわ！今頃……もう遅いわ！」

ミリは少し機嫌を悪くして帰って行った。