14 JJ ページ14
「ぷっ……」
A「えっ？ 何かおかしいですか？」
「ごめん ごめん。Aちゃんが自分で言って自分で納得してるから……おかしくって…」
A「そうですか？」
「Aちゃんって ホントにぼっくを知らないんだぁ…」
A「すみません……あっ！ でも ジェジュンさんが歌が上手いってことと イケメンってのはわかります。…………天は二物を与えた！って感じですかね。」
「なに？ なんか欲しいの？ そんなに褒められたら 何でも買ってあげるよ。」
A「欲しいものって………ないです。」
「ないの？ 何も？」
A「はい。」
「バッグとかアクセサリーとかスカーフとかさぁ…ないの？」
A「別に………私にはブランド品とか高いものは似合わないんです。自分でわかってるから……興味ないです。」
「そんなことないよ。」
A「私ってセンスがないみたいで…………」
Aちゃんは自分をわかってない。
何でかな？……
「Aちゃん…………おしゃれとか興味ない？」
A「……………………興味がないわけではないです。…………自分なりにおしゃれしても…………センスがないから…………報われないっていうか………」
「もったいないなぁ…」
A「ジェジュンさん？ ジェジュンさんは歌手だから……芸能人だから……周りに女優さんやモデルさんや女性歌手の方など 綺麗な人に囲まれてるでしょ？ 」
「うーん…………そうだなぁ……綺麗な人は多いかな……でもさ性格悪かったら最悪だし……」
ここで 「そんなことないよ！」って言えない自分が正直すぎる。
慌てて性格うんぬんを言ったけど……
どうかなぁ……
僕のこと最悪って思うかなぁ？
A「そうですよね。…………ジェジュンさん達は華やかな世界にいるから 綺麗な人を見慣れてるし……」
「達って ぼっくの他に誰のこと？」
Aちゃんは きっとユノのことも言ってるんだ。
「でもさ……Aちゃんも綺麗じゃん！ 美人だよ。」
A「……綺麗とか言われたことがない…です。……忘れられない人が綺麗だと……いろいろ大変だし……惨めなんですよ。」
「忘れられない人？……」
A「……………………」
「ぼっくはさぁ……綺麗かどうかも はっきり言ってみるけど……手なんだ。手や指が綺麗な人が好きなんだ。」
A「……手……指……ですか……」
「でも……Aちゃんを初めて見た時は そんなこと関係なかったよ。」
A「…………………」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年2月11日 12時
