3 Y ページ3
Y父「Aにも言ったんだが……元々見合いの話はわしの代の話だったから。しかし男同志だったから持ち越したんだ。わしもAの父親も20歳ぐらいに話しを聞かされて…受け入れられるはずがないだろう？ 母さんの事もあるし……わしも母さんも親父から何度も話しを聞き 説得させられたんだ。それは向こうも同じだ。だから 赤ちゃんのAを連れて韓国に来たんだ。あちらの両親はお前を小さな時から見守ってるんだ。」
「俺が小さな時から？」
Y父「そうだ。お前が屋根から落ちた時や喉の病気で手術した時とか心配されていたし お前が歌手になるって家出した時もかなり心配されたぞ。」
「そうですか……」
Y父「でもな いくら親父達の頼みでもお前達の意思を無視できないから その辺りは向こうと約束していたんだ。」
「約束？」
Y父「そう。無理強いはしないって……。でもな お互いいい年になったし たまたまなのかフリーだったから見合いさせたんだ。だけど お前達はその前から知り合っていただろう？」
「はい……」
Y父「わしは運命ってあると思ったぞ。親父がAにも言ったらしいが お前達は磁石のようにお互いをひき寄せてるって……わしもそう思ったが…お前はどう思う？」
「俺もそう思います。」
Aを見かけた場所は普段行かないとこだったし…
ツアー中は体調管理してるから腹痛になったことはない……
会って間もない女性を寝込みを襲ってキスしたりしない……
俺達は必然だ！ってAに言ったことがある。
Y父「お互い過去に付き合って人はいるだろう……印象深い人もいるだろう……でもな本質を見ろ。」
「本質？」
Y父「そうだ……お前が今必要としているのは誰かってことだ。お前の本心だよ。」
「俺の本心……」
Y父「それはお前しかわからん。わしらはお前に無理強いはしたくないから……お前の心に聞け。」
「……はい」
俺はまた自分の部屋に戻り アルバムを見た。
赤ちゃんのA……
俺達はこんな小さな時から お祖父さん達の約束に縛られていたのか……
いや……
縛られてはいないか。
恋愛に関しては自由だった。
お父さんも無理強いはしないって……
俺はミリと付き合ってた頃の写真を探した。
確か 練習生時代のも一緒にいれている。
本棚を探してもない。
机の引き出しを見るがない。
椅子に座り 何気に机の上の本棚を見ると……
あった。
でも 何でこんな所に？……
不思議に思いながら ミニアルバムを開いた。
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作者名：ここ
| 作成日時：2017年12月11日 0時
