15 Y ページ15
A「私は何度もユンホさんを忘れようとしていたのに……怒られた時や冷たくされた時や……ユンホさんがミリさんと一緒だった時や………もうダメだと思って……1人で過ごそうって思ってたのに……ユンホさんはいつも……何もなかったように私の前に現れて……関係を持って……帰って行って……その繰り返しばっかりで……」
「………………」
A「私は……私は……身体だけの関係でもいいって言ったじゃないですか？ その方が変に期待もしないし……優しくされると勘違いしちゃうし……そうかと思ったら……ものすごく怒られるし……」
「………………」
A「ユンホさんは……ユンホさんは……懐かしい気分にさせてくれる…心を穏やかにしてくれるミリさんと一緒になったら いいじゃないですか。」
「A！ ミリを引き合いに出すな！」
怒鳴ってしまった。
Aの目には涙が溜まってたが その涙が溢れる前にAはバスルームに走り込み 鍵をかけてしまった。
俺はバスルームの扉を叩き Aを呼ぶが返事はない。
嗚咽が小さく聞こえたが すぐにシャワーの音に変わった。
俺はバスルームの前に座り Aが出てくるのを待った。
2時間くらい経っただろか？
シャワーの音が止み バスルームの扉が開いた。
Aはシャワーを浴びたのか バスローブ姿で出てきたが目を合わさない。
目が腫れているし…目の周りが赤くなってた。
ずっと泣いてたんだろう……
俺は胸が締め付けられる思いがした。
「A？……」
声をかけるが返事をしない。
Aは自分の荷物と脱いだ服を持ってベッドサイドに行った。
そして 急にバスローブを脱ぎ 裸になってベッドに入った。
「A？ 何してるの？」
A「ユンホさん……どうぞ…」
「？ どうぞって何？」
A「………するんですよね？……どうぞ…」
Aは何を言ってるんだ！
そりゃぁ したいけど……
今は違うだろ！
話だろ！
2時間もバスルームにこもって 考えたのが…
これかよ？
Aには俺がただ やりたいだけとしか写ってないんだ……
俺は情けなくなった。
「A 服を着て……話をしよう…」
A「話が必要ですか？」
「俺は必要だと思ってる。」
A「わかりました。」
Aは服を着て ベッドの隅に座った。
Aはブラを着けていた。
俺の前では風呂上がりはノーブラだったのに…
前に言ってた。
人がいる時はブラをするって……
俺って……もう他人？
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作者名：ここ
| 作成日時：2017年12月11日 0時
