ユノと私 6 (ページ8)

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TG『……Aさん』

私を呼ぶから顔を上げるとテギョン君が私をみてハンカチをだしてくれている。

私は慌てて横を向き目を拭いた。

再度サングラスをかけ直して
『テテギョン君！どうしたの？驚いた！』

TG『友達を送った後なんだ……。帰ろうと思ったら Aさんがきたから……でも声かけてもいいのか迷って……泣いてたみたいだから……』

『な泣いてないです…………花粉症です。』

TG『今 12月ですよ。…………またユノさんですか？』

『ちち違います。……花粉は1年中飛んでますから…』

TG『…………お腹空きませんか？そんな時間だから僕は空いてて……』

『……私はいいです。空いてませんから……』

TG『そんなこと言わないで付き合って？』

『えー……』

私は半ば強引にテギョン君に手を引かれて食事に連れていかれた。

…………

空港内のレストランに連れて行かれた。

そこはちょっと高級な所で個室もあった。
あー芸能人御用達か……
私は財布の中身が心配になったが飲み物ならと自分を落ち着かせた。

TG『Aさんは何を食べますか？うーんスパゲティなんかどうですか？」

『私はジンジャエールだけでいいです。……最近胃も痛くなったりするから……』

TG『…でも少しは食べないと……前にあった時よりずいぶん痩せてるし……』

『……ちゃんと食べてるけど……』

テギョン君はパスタを注文した。
仕方なくパスタを食べた。

TG『……ユノさんとケンカしたんですか？
例のホテルのことで……』

『えっ！なんで知ってるんですか？』

TG『なんでって撮られてるから SNSにあがってる』

『……そうなんですか…………でもそのことでケンカはしてないです……』

TG『……僕が見かける時はいつも辛そうだ。…………Aさんはユノさんといて幸せなんですか？』

『……私そういう風に見えるんですね。……私の努力が足りないんだ。』

TG『…………努力って……努力しないと付き合えない関係って……どんなんですか？』

『……………テギョン君には私とユンホさんのことはわかりません。…………私はこんな私を好きって言ってくれるユンホさんに感謝していますし嬉しいです。』

TG『………ごめん……余計なことを言って……』

『私を心配してくれてありがとうございます。私もう行きますね。』

TG『……………ごめん……』

私はレストランをでて手荷物検査に急いだ。
早く韓国から離れたかった。