32 Y ページ33
医務室に駆け込んだ。
先生1人だけだった。
「先生 Aいますか？」
山崎「もう帰らせたよ。両親に会いに行ったんだけど 帰ってきたら 顔色悪いし 元気がなくってさ。
だからもう帰らせたんだ。」
「………………。」
山崎「ユノ 今回 くるの遅いね。すぐくるかと思ってたのに。君 Aのこと好きだろ？」
「……はい。」
山崎「惜しいねぇ〜。なんで早く来ないかな？Aは今日で辞めたんだ。」
「えっ……何故ですか？」
山崎「……まぁー 君だから話すよ。実は僕とのことが誤解されたらしい。見合い相手に。」
「…………。」
山崎「僕もAが見合いするなんて思わなかったんだ。でも 急に話しが きたらしいんだ。
見合いから帰ってきて なんだか嬉しそうにしてたんだ。だから聞いたんだ。確か こうだったよ。」
先生は回想した。
先生の話はこうだった
【山崎「そう言えば お見合いどうだった？
まさか Aが見合いするなんて思っても見なかったからさ。相手は僕よりかっこいいの？」
るい「えーそうだなぁ？先生よりはかっこいいかな？でも 外見で選びませんから。」
山崎「そうか？僕だって結構モテるけど。」
るい「そうなんですか？それなら選り取りみどりですね。羨ましい。私 全然モテないから モテる人の気持ちがわからないです。」
るい「そんな私に降って湧いた様な見合い話だから流れに乗ってもいいのかな？って考えたりします。」
山崎「もし その見合いが流れたら 僕と付き合ってみる？ 僕とるいは気があうと思うんだ。相性がいいっていうかさぁ。」
るい「そうかな？先生とは仕事がらみだからですよ。でも 私がお嫁に行きそびれたらお願いします。それまで待ってもらえるんですか？」
山崎「そんなに長くは待てないなぁ〜。だって嫁は若い方がいいからさ！」
るい「キャー先生 気持ち悪い〜〜。」】
山崎「どうも この会話の僕が言った相性がいいって所が発端らしい。……僕は昔からAと働いていて Aといると ホッとすることがわかってたんだ。
医療の現場なんて緊張の連続だろ？そんな中 Aと同じ空間にいると落ち着くんだ。だからとても気があうと思ってる。」
「………………。」
山崎「Aも見合い相手にいい印象を持っていたみたいだけど その相手に『価値観が違う。男にルーズ。人の背景で人を選ぶ つまらない女』って言われたらしい。酷い男だろ？噂話を信じて 人を信じない。」
「…………は…い…」
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作者名：ここ
| 作成日時：2017年2月7日 20時
