290 CM ページ40
キッチンに立った A をボーっと見ていたら
ウォルが絵本を読めと催促する。
何冊 絵本を読んだんだろう……
疲れた……
「ウォラ？ 今度はDVD見ようかな？ ミッキーにしよう。」
ウォルもソファーに座って準備している。
ウォルがDVDを見入ってる時に
俺は Aを視線で探すがいない。
どこに行ったか探そうと腰をあげると
ウォルが一緒に見ろって
俺を引っ張る。
1時間くらい経ってDVDが終わり
次のDVDを準備して
「ウォラ？ お母さんを連れてくるから見てて。」
ウォルは頷いてDVDを見ている。
俺はAを探しに行った。
Aは浴室や洗面所などの水回りを掃除していた。
「……A？……一緒にDVDを見ないか？…」
A「…………掃除してるから……」
「そんなの 後でもいいから……」
A「でも…………」
「ウォルも待ってるから……こいよ。」
俺はAの手を引っ張った。
A「ちょっと待って…手を洗うから。」
手を洗っている A に話した。
「なあ？……おやすみくらい言ってもいいだろ？ 風呂からでてくるのを待ってたんだ。」
A「…………ごめんなさい。書類を見てたら落ちちゃって…………」
困った顔してる……
「話しをしようと待ってた。」
A「……昨日 ヒチョルさんと話したし……別に話しをしなくても。」
「……お前 俺に何か思ってることがあるんだろう？」
A「…………ない。昨日 ヒチョルさんと話したから……みんなが悪気はなかったからって……私もそう思うから……」
「……………………」
A「私はあなたの仕事の事や交友関係とか……何かを言う立場じゃないって分かってる。」
「立場って…………」
A「ただ……私は自分の気持ちを落ち着かせるっていうか 気持ちを処理する時間が必要だから………何も言わないで。」
「でもさ 誤解とか意見の食い違いとか……話し合って お互いの考えを理解するってことも必要だと思う。」
A「…………私は あなたに感謝してるし しないといけないって思ってるから 誤解とかで怒ったりする立場じゃないし……」
「なんだよそれ…………話す前から……」
A「……イライラさせたならごめん。…………私 頭が痛いから休んでもいいかな？」
「えっ？ 頭痛い？ …………薬は？」
A「大丈夫だから……」
そう言って Aは自分の部屋に行った。
………
頭が痛いって………
そう言われたら 何にも言えないじゃないか……
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年11月7日 1時
