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254 CM ページ4

Aの手が治ったら また一緒に暮らせる。

傷痕がなるべく小さくて済むようにテーピングにしたが……
なんか 長い。
こんなもんか?

縫っていたら1週間くらいだと思うけど……

ひょっとして……お義父さんか?
ウォルと離れたくないのかな?

まあ…わからんでもない。

俺がいなければ きっとウォルはお義父さんに甘えている筈だ。

だけど 俺がいると 俺にくっついて離れないウォル。
そりゃそうさ。
親子だからね。


俺が復帰してから 忙しくて
一緒に暮らせないまま 日本に行くことになりそうだ。


それはちょっと寂しいから
Aに泊りがけで来るように伝えた。
もちろん ウォルも。


仕事が終わってから来たから
夕食は外で食べることにした。

先にAとウォルが入り 予約してある部屋に行って 後から俺が入った。


「ウォラ? うどん美味しいね?」

WL「ャミー ャミー」

「おっ? 英語? プレスクールでの効果が……でも 母国語の韓国語が喋れないのは ちょっと……」

なんて 独り言を言ってたら

A「韓国語の意味は理解しているみたいだから 大丈夫だと思う。」

「そうか……ウォルは頭がいいんだな。」

俺は なんだか嬉しくなった。

ウォルはシム家の子孫で間違いない!
なんて 感心してみたり。
お父さんに言ったら デレデレに喜ぶだろな。


マンションに帰って
ウォルをお風呂に入れたら すぐに眠ってしまった。


ウォルの寝顔を見るのも久しぶりだ。
何度もポッポしても したりない。



ウォルができた喜びや
産まれてきた感動は
知らない。

過去に戻りたい。
Aとの出会いから やり直したいって思ってしまう。


Aとの出会いは最悪だったけど……

俺は何で あんなにAにイラついたんだ?

いきなり 投げられたってのもあるけど……

何でだ?

何かあったっけ?

なんだっけ?



うーん……思い出せない。

Aに聞いてみようかな?
嫌がるか?
最悪な出会いを思い出すとか嫌だろな?


そんなことを考えていたら
Aが呼びにきた。

A「ウォル眠った?」

「うん。 実家では ウォルは誰と寝てる?」

A「お父さん達のとこや私とか……半々かな? でも お父さん達と眠っても 朝には私のとこに必ずくるかな?」

「ふーん……」

A「どうしたの?」

「ウォルがちょっと見ない間に大きくなってるし……ウォルの成長を見逃したくないなって思ってさ……」

A「……………」

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作者名:ここ | 作成日時:2018年11月7日 1時

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