276 CM ページ26
俺は なんだかAと話しをしたい気分だったけど…
Aは疲れたって
先に寝るって
じゃあ 俺も寝よう。
正直 俺も疲れてるんだ。
自分の気持ちを持て余してるっていうか。
ベッドに行くと
Aがウォルにポッポしてた。
ベッドに横になるが
いつものようにバックハグできない。
急にAが俺の方を向いて
キスしてきた。
おまけに抱きついて……
こんなこと初めてだ。
Aはこんなことしないのに……
どうしたんだろう？
でも 今の俺にはAの気持ちまでは
考えがいかない。
どうしていいかわからないから
寝ようと促すと
ごめんって言うA。
そうじゃないんだけど……
でも それさえも伝えることができない
俺なわけで……
朝 目が醒めると
ウォルとAはいない。
いつものことっていえば……
そうだ。
いつもならすぐにリビングに行くけど
なんか行きにくい。
Aの目が見れない？
なんだか わかんないや。
寝室のテレビをつけて
ゴロゴロしながら見ていたら
ウォルがベッドにきて
俺に飛び乗ってきた。
かわいい。
「ウォラ？ お父さんだって 髭をスリスリしちゃうぞ？」
ウォルに頬ずりの真似をすると
ウォルはキャッ キャッ言って
笑いながら逃げようとしている。
ウォルとひと騒ぎしてから
リビングに行った。
A「あっ……おはよう。なんだか楽しそうだったね？」
「うん。ウォルが面白いんだ。」
A「そうなんだ……ご飯は？」
「うん 食べる。」
Aは普段と変わらないし
俺も普通に話しできてるし
なんだかホッとした。
今日は俺も休みだし
出かけるか。
「A？ 出かけようか？」
A「えっ？ どこに？」
「どこに行きたい？」
A「うーん……プラネタリウム。星が見たい。」
「ウォルが静かにしてられるかな？」
A「………そうだね。無理かも。……あなたが行きたい所は？」
「俺は……ブックストアに行きたい。……あっ……無理か…」
A「行ってくれば？ 私とウォルは公園に行って遊んでくるから。」
「いいの？」
A「そのかわり ウォルの絵本を買ってきてほしいな。」
「OK。」
A「たまの休みなんだから 自分の好きなことをしていいよ。」
「うん。ありがとう。」
俺は昼から出かけて
夜に帰ってきた。
夕食ができていて
昨日 俺がリクエストした
カルビがあった。
美味しい！
「美味しい！ これって レシピ通りに作れば 誰でも同じにできるのか？」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年11月7日 1時
