146 YOU ページ46
彼が実家にきた。
あの子と会ってきたんだ。
どぎつくはないが……香りがする。
彼は後輩に会って相談にのってたって……
確かにあってる。
うそはついてない。
でも私は彼が電話で話していたことを思い出して
ちょっと落ち込んだ。
彼は私のことなんかお構いなしに
自分の両親がどっちがウォルをお風呂に入れるとかを言っているのを聞いて……
ボッ？
アイゴーー
とか言って 舌打ちをしてる。
両親とウォルがお風呂に入っている間に彼は食事をしたが
お義父さんの好物ばかりが気になったみたい。
そう言えば……
彼の好きなものって何だろう？
いつも 作ったものをそのまま食べてるし
悪阻で味がおかしかった時も 黙って食べてた。
今度 聞いてみようかな？
後片付けをしながら
お風呂から上がったお義母さんと彼の会話をきいた。
お義母さんはウォルがかわいすぎて仕方がない様子。
モデルになるんじゃないかって……
彼が自分の子どもだからって……
お義母さんが私に似ててもかわいいよね？って言った時に
彼の返事にかなり間があった。
それに歯切れの悪い返事。
ヒナ
相談事
誕生日
カフェで会う
ってだけでも 私が落ち込むには充分すぎるのに
もし ウォルが私に似ててもって話しでの
彼の反応は
私に追い打ちをかけるものだった。
やっぱりな……
彼はウォルが自分そっくりだから
自分の子どもだと容易に受け入れてくれたけど……
ウォルが私に似ていたら……
ウォルを可愛がるどころか
別れてたかもしれない。
きつい……
かなりメンタルにきちゃう。。。
そんなことを考えてたら
彼がウォルをだいて
CM「A？ 行くよ。」って……
ついて行くと
ウォルが母乳を欲しがってるって……
あげるが……でてないみたい……
彼にそういうと
急にマッサージを始めた。
携帯を見ながら 一生懸命にやって
吸って でているのを確認してくれた。
そのおかげでウォルはクズリがおさまって眠った。
彼はホントに勉強してくれてたんだ。
恥ずかしかったけど
嬉しかった。
彼が明日もするって言ってくるけど……
自分の事は自分でしないと
彼からも体調管理は自分でしろって言われてるし。
彼はお義母さん達の部屋にウォルを連れて行った。
私はお風呂から上がったが……
いつもはウォルがいるから……
3人で眠ってるけど……
彼と2人で眠るとなると…………
初めてだし……
緊張する。
どうしよう…………
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年7月24日 20時
