105 CM ページ5
「A…………」
A「……………………」
Aは無言だし……
俺は正直 どうしたらいい？
ウォルが泣きだした。
俺はウォルを抱き上げ あやすが泣き止まない。
あっ……お腹が空いてるのか……
Aを見ると…
哺乳瓶を持ってきた。
俺からウォルを取り上げてミルクを飲ませ始めた。
ウォルはイヤイヤながら飲んでいる。
「ウォルはミルクが、嫌なんだろう？ やめろよ。」
A「…………………………でないから。」
「でないって何？」
A「母乳…………止まったから。」
「………………そんな急になるわけないだろ？」
A「…………………………」
「……………………」
なんとかミルクを飲んだウォルを寝かせに行った Aを待った。
やっときたAに
「話があるから………」
無言で俺の前に座ったが目を合わせない。
「なんで 出て行ったんだ？……何度も出て行くなって言っただろ？」
A「…………………………」
「人の気も知らないで…………」
A「私の気だって知らないくせに！」
「なんだよ？」
A「私だって傷ついたことはいっぱいあった。」
「………………………」
A「………最初から好かれてないって知ってた。でも……結婚したら少しずつ仲良くなれるって思ってた………………」
「……………………」
A「ウォルが産まれ あなたは優しくなったから……私も勘違いしちゃって…………基本的に人の気持ちは変わらないって痛感した。でも……でも……ウォルの母親だから…………」
「………………………」
A「でも……私だって……傷つく事ばっかりは……耐えれない。」
「お前が出て行った時の……胸のことを言ってるのか？」
A「…………………………」
「お前なぁ…………お前と俺はウォルに責任があるんだ。ちゃんと育てないといけないんだ。手探りで子育てしてる最中だろ？…………今は色気とか女とかより 子育てだろ？」
A「……だって……私は……好きなんだもん。」
「はっ？ 何？ 前にも言ったけど……お前は肝心な時に小さい声で話すから 聞こえないんだ！……お前の胸のことだって……お前が恥ずかしいって思わないようにってフォローしたつもりなのに……怒りだしてさ……」
A「……………………」
「俺は……お前とウォルがいなくなってから すごく心配した。携帯も繋がらないし…カカオのunknownってなんだよ！……それに なんだよ 離婚届って！」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年7月24日 20時
