139 YOU ページ39
マンションに着いたが……
彼がいない。
入れ違いになったかな？
とりあえず お泊りの準備をしなきゃ。
ウォルの服とミルクセット。
私の着替えにお泊りセット。
小さくはないけど大きくもない。
やや重いかな？
あっ……今朝 メイク道具を洗面所に置いたんだった。
洗面所の扉を開けようとした時に
中から彼の声が聞こえてきた。
誰かと電話してる？
CM「今日はダメだ。…………久しぶりの休みだし実家に行くから……」
CM「えっ？ 相談事？ それって今日じゃなきゃダメ？」
CM「えっ？ 今日 誕生日なの？ 仕方ないなぁ……あんまり長くはダメだよ。」
CM「わかったから…ヒナは事務所の近くのケーキとカフェが一緒になってるお店しってる？」
CM「じゃあ そこで……」
私は彼の電話が終わったと同時に玄関に行った。
急げば 何も考えずに済むって思ったけど…
電車やバスを待ってる間 乗ってる間に
考えてしまう。
ヒナだって……
初めて聞く名前。
相談事？
誕生日？
私が女の子と交流を持ってって言ったんだ。
そう……私が言った。
相談事か………
したことがない……
好かれてないってわかってたから 自分のことは自分でしなきゃって思ってた。
誕生日なんて……
もってのほかだし……
一緒にお祝いなんて……口が裂けても言えなかった。
頑張って言った 結婚記念日の外食だって……
ラーメンだったし……。
私って……
しょっ中……怒られてる気がする。
結婚してても……
子ども産んでても……
片思いって……辛い。
ダメだ！
ダメだ！
そんなことを、考えちゃあダメだ。
お義母さんの元に急いだ。
ウォルは泣いたみたいだけど ミルクを飲んでなんとか過ごせたと お義母さんが嬉しそうに言った。
ウォルが寝た後でお義母さんと話をした。
「お義母さんはなぜ 私とチャンミンさんを結婚させたんですか？」
CM母「なぜって……私もお父さんもAちゃんを大好きだし……お料理だって上手だし……人柄だっていいし……」
「料理が上手な人や人柄のいい人って他にもたくさんいると思うんですが……チャンミンさんなら お見合いしたって……10人中10人が選びますよ。きっと。」
CM母「1番の理由はチャンミンがAちゃんを好きだったからよ。」
「えーーーそれはないです。」
CM母「お父さんとも話したわ。お父さんはチャンミンが小学生のように好きな子をいじめてるって言ってた。私もそう思ったのよ。」
「…………………」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年7月24日 20時
