103 CM ページ3
ホント……
噂話っぽい。
そんなことより
「あの……あの赤ちゃんの母親は今日きました？」
女「にいちゃん……グイグイくるねぇー。今日は来てないよ。ここ2〜3日来てない。どうしたんだろう？」
「来てない？……」
女「まあ 赤ん坊もいるし……来れない時もあるんだよ。……赤ん坊はすぐ具合が悪くなるからさ。」
「えっ！ 具合が悪くなる？」
女「そうさ…赤ん坊だって色々わかるんだ。……うーん……例えば 夫婦喧嘩とかさ……赤ん坊だって不安になって体調を崩すことだってあるんだ。」
「……夫婦喧嘩…………」
女「とにかく 今日はもう来ないね。周りも店じまいしてるし……私も閉めたいんだけど……」
「あっ……すみません。」
女「にいちゃんくらいイケメンだったら 私も力かしてやるよ。…………ちょっと前にもイケメンが来て あの子のことを聞いてたけど……やっぱりさぁ 綺麗な子にはイケメンが来るんだって思ってさ……」
うん？
ひょっとしてヒチョルヒョンのことかな？
ヒョンも目立つから 覚えられるんだろう。
にしても……
このおばちゃんは俺やヒチョルヒョンを知らない感じだ。
こんなことってあるんだ。
そうだ！
ウォルの写真……
あのままじゃダメだろう。
俺の子どもだから 顔がバレたら
何かと都合が悪いし
ウォルのためにもならない。
俺はその店に行き
ウォルの写真が欲しいと頼んだ。
変態扱いされたし 断られたけど……
必死に頼んだ。
もちろん……
断られた。
ダメだ。
ヒチョルヒョンの話だとテレビに映ってるっていうから……なんとかしないと。
A本人が言わないと 外してくれなさそうだ。
仕方ないから……この件は明日だ。
車の中で弟の名前を考えるが………
やっぱり思い出せない。
確か携帯は聞いていたはず。
一発勝負のようにかけてみるか……
シン「チャミヒョン！ どうしたんですか？ シンです。ご無沙汰してます。」
あっ……
そうだ。
シンだった。
「久しぶり……こっちこそ連絡とかしなくて………元気か？」
シン「はい。元気です。あっ……ひょっとしてヌナですか？」
「そう…。ずっと世話になって悪いね。時間が空いたから来たんだ。」
シン「えー 済州島にきてくれたんですか？ 嬉しいです。…………って言っても……ヒョンの目的はヌナでしょ？ わかってます。」
「………………まあ そんなとこ。Aとウォルは元気？」
シン「それが………………」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年7月24日 20時
