115 YOU ページ15
彼がウォルにミルクをあげている間に朝食を作った。
彼を見ていると
ホントにウォルが可愛くて仕方ないみたいだ。
それは自分の子どもだからか？
自分にそっくりだからか？
例えば……もし……
私 以外の人との子どもができてたら
その子どももウォルみたいに可愛がるんだろうか？
彼がウォルに話しかけている姿を見ながらボッー
と考えてみる。
CM「ウォラ〜ミルク飲んだの？すごいね。お腹いっぱいになったの？ かわいいウォラ。」
彼がウォルに頬ずりしたら
ウォルが泣き出した。
彼はオドオドしちゃって……
面白い。
助け船をだすかな？
「ウォラ〜 おいで。」
彼からウォルを抱き上げて…
「ウォラ〜……あっ……髭が痛かったのかな？ 大丈夫だよ。」
CM「えっ？……髭？」
私はウォルをあやしながらベッドに行って 寝かしつけた。
リビングに行くと
どんよりと暗い彼が……
落ち込んだまま 仕事に行った。
今日はウォルと公園でも行ってみようかな？
なんだか公園が騒がしい……
周りの人達の話声が聞こえる。
��東方神起が来てるんだって！
撮影みたいに。
女優も綺麗だよ。見に行こう。��
東方神起？
彼かな？
ユノさんかな？
私……
仕事の彼はテレビでしか見たことない。
見てみたい。
「ウォラ……お父さん 見ようか？」
喧嘩した後の彼女を追いかけて
捕まえて 抱きしめ キス……
みたいなストーリーのような……
女優さん……綺麗だし…スタイルがいい。
彼の表情も優しく
常に笑顔だ。
女優さんをエスコートしたりと気遣いもスマート。
内緒話をしたり……楽しそう。
なんとなくモヤッとしながら帰った。
時間が経ってもモヤッは消えない。
夜になって彼から
飲みに行くから食事はいらないって連絡がきた。
なんとなく わかっていた様な……
でも……昨日 私から言ったから。
女の子達と飲みに行ったり交流を持つようにって……
気にしない……
私と彼は……
こんな感じのスタイルでいいんだ。
ウォルを寝かせて……
彼を待っていたら……
深夜になって帰ってきた。
香水とお酒の匂いをさせて上機嫌で……
「お帰り…………。」
CM「ウォルは？」
「もう……眠ってる。…………シャワーしたら。」
CM「うん…………もう少ししたら……」
「楽しかった？」
CM「久しぶりだからね…………」
「よかったね…………先に眠るね。おやすみ。」
CM「うん……」
私はウォルを真ん中にして
端っこで寝た。
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年7月24日 20時
