10 Y ページ10
やっぱりきた。
なんだか浮かない顔してるし おまけにあんな端っこに。
行けないじゃん。
どうしよう。
皆んなと盛り上がりながら チラチラと彼女を見る。
食べてる 食べてる 飲んでる 飲んでる。
おっ ビールか。じゃあ ビールを持って 皆んなに注いでいきながら近づこう。
僕ってあったまいい！
数十分後 僕は困っていた。
なかなか進まない。彼女の近くに辿りつけない。
いつもは楽しい皆んなとのおしゃべりも今日は少しイラつく。
イラつく僕を出し抜いて、男性スタッフが彼女のそばに行き 何やらデレデレしながら話してる。
皆んなとの会話は上の空。何話してるんだ。くっつくな。あっ！あいつ 携帯だしてきたよ。うわー出遅れ感半端ない。
焦りと苛立ちで つい彼女達を睨みつけていた。
彼女の隣の先生が僕の視線に気づき スタッフに忠告したようだ。
スタッフと目が合い、スタッフはおずおずと彼女から離れていった。
それから彼女は席を立った。
まだ彼女は帰ってこない。僕もなかなか進まない。
でも 諦めない。
あっ 帰ってきた。うん？なんか不機嫌？
彼女まで あと10人くらい。
彼女の不機嫌？はきになるけど余裕ができて安心しちゃた。
この安心がダメだった。
彼女は隣の先生に挨拶らしきをしていて帰り支度をしていた。
アレよアレよという間に彼女はでていった。
僕はパニック状態。
それなのにチャンミンが
CM「ヒョン 僕帰ります。あとよろしくお願いします。」
チャンミンはお酒に強く いつも最後までいる。
なのに今日に限って こんなに早く帰るなんて。
あー僕の方が帰りたいよ〜。
チャンミン変わってよ と言おうとした時には すでにチャンミンはいない。
もちろん彼女もいない。
あーあ どうする俺？
久々に俺なんて呟いてしまった。
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作者名：ここ
| 作成日時：2017年2月4日 0時
