ユノと私 (ページ19)

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私は東方神起のマンションに泊まった翌日からいつもの日常に戻った。

山崎先生とのバイトは続いていて色んなアーティストのライブについている。

たまに声をかけられるがスルーしているため変わった人と思われることも多い。
そんなこと気にしない。

あれから数週間だった頃だろうか両親から話があると言われた。

お祖父さんの親友が韓国にいてその親友と約束した。自分達の子供を結婚させよう。でも子供はどちらも男だったため孫の私達に話が来たと。

おいおいいつの時代の話よ。
まるで[はいからさんが通る]もどきだよ。
はいからさんだっていつの時代？大正後半？昭和初期？時代錯誤もいいとこ。

両親からどうしてもと頼まれた。
うちのお祖父ちゃんはもうなくなっているけどあちらのお祖父さんは健在でとても楽しみにしているとのこと。

そう言われれば年寄りの楽しみを奪うわけにも行かず会うだけと言うことでお見合いを承諾した。

相手の写真は見せてもらえずサプライズだからねって。うちの親はお見合いをパーティーと勘違いしてるんじゃないかな？妙な不安がよぎる。

お見合いの前日に渡韓した。
ソウルから時間がかかる。
なんだか知らない名前の土地。
その夜は疲れて早く寝たかったのにお母さんがやれマッサージやれパックだと私の顔と手を手入れしまくり余計に疲れた。

ふとことわざが浮かんだ。
[ローマは1日にして成らず]
1日したからって変わらない。
お母さんはそんなことないと俄然張り切っている。

あれっ？このことわざ前にも何かでひらめいたな？
なんだっけ？うー思い出せないって気持ち悪い。

当日はヘアメイクと忙しい。
韓国のメイクは濃いのでナチュラルメイクにしてもらった。担当の人は不満げだが顧客の依頼は断れなかったようだ。

時間がきて部屋に案内された。相手はまだ来ていなかった。退屈だなぁ。

来た。姿勢を正して相手を見る。
え゛～～ユンホさん！うっそー。見合いの相手が東方神起のユノユノ？

私のこと覚えてるかな？なんて淡い期待を持っていたが無残に散ってしまった。

ユンホさんは私を無視している。
なぜかな？
私みたいに無理やり頼み込まれて仕方なかった？
今付き合ってる人がいる？

そりゃそうだ。あの打ち上げにもモデルから綺麗どころがいたしね。
自国の韓国なら余計にね、、、。

もうホントどうでもよくなってきた。
お祖父ちゃん達ごめんね。

私はわざと悪ぶった。
ユンホさんは顔が引きっていた。