起きたら魔界とか聞いてない！！ (ページ5)

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なんでトントンは私しか触れない鎖を触れるか
それは単純だ

「それはねぇー、付いてる相手が私を引っ張ろうとする意思が強い程掴めやすくなるんだよ。だからトントンは触れた。けど見えなかったならそこまでの強い意思では無かったってことだね!」

tn「もう一発殴ってええか???」

「なんでや?!」

ut「ん〜…取り敢えずは理解したけど、他の人にはやったことあるんか?」

「無いね。私の隣はいつもトントンだったし、家系能力知ってるのもトントンだけだったから」

え、親は知ってるはずだって？親は…ちょっとね☆
まあその内に分かるよ！
するとウツが私の腕を掴んで

ut「じゃあ僕で試そうや」

そう言ってきた
だけどトントンがウツの腕を掴んで止めさせた

ut「なんやねん、トントン。止める理由は何や」

tn「大先生、アカン。そんなことするのは自〇行為や」

なんて言う
なんでやねん！私は別に試せるならええんやけど？！
てか猛獣扱いされとるのなんなん？

「なんで止めるのさ〜、トントンのケチ〜」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

tn「いや止めるやろ?!お前は分からないからそう言うけどな、お前の家系能力は精神を操作するのに加え、獣の血が強いから合わないんや。簡単に言うと毒と一緒のレベルなんよ」

ut「え、マジ?良かったー…トントンが止めてくれなかったら俺、死んでたかもって事やろ?」

「……だとしてもや。ちょっとぐらいええやろ…」

tn「はぁ…じゃあほんの少しだけやで?」

「いよっしゃー!!じゃあウツ、やるで!」

そうして私の手首を少し切ってトントンに言われた通り、ほんの少しだけウツの手首に付けた
するとウツは違和感を感じたのか顔を顰めた

「ん?どないした、ウツ」

tn「やっぱ合わんやろ?急いで洗ってきた方がええ」

トントンがそう言うとウツは首を横に振った
じゃあなんなんだろ

「え、ホンマにどした?」

ut「なんか…力が湧くって言うのか?魔力が増えてる気ぃする。試しに色々やってみてもええか?」

「ん?いいけど…何するの?」

ut「使い魔召喚や!」

tn「「は?」」

ut「だから!使い魔召喚するって言うとるやろ」

tn「いやいや。素質がないって言われとるんやから無理やろ」

「え?素質ないの?……可哀想」

ut「いや、今にも見てろよ!絶対に成功させたる!!」

そう言って右手に羊皮紙を持ってウツは血を付ける
燃やすと煙が辺り一面に広がる

ut「こい!俺の使い魔!!」

シーン……

「…ドンマイ」

tn「大先生、次があるはずや………」