第50話 ルール ページ2
それからA達は、志願書を提出して番号札をもらい、その番号どおりの席に着いた。
『はぁ・・・・』
Aは深く溜め息をつく。
どうしてこんなテストをしなければならないんだ、と思ったからなのは確かだが、一番の理由は、近くに知り合いがいないということだ。
ナルトやサクラやシカマル達とは見事に離ればなれになってしまった。
強いて言えば、すぐ近くで監視員の男が・・・
というか、監視員全員と、知り合いなのだ。
が、寂しいから話し掛けることなんかできる訳がない。ましてや試験中なのだ。できる訳がない。
『！』
隣の席に一人の少年が座る。その少年に、Aの目は釘付けになる。
赤い髪に額には“愛“の文字。そして巨大な瓢箪。
『が・・我愛羅さん・・・！？』
我「・・・。」
我愛羅はAの方をちらっと見ただけで、それ以上は何もなかった。
だが、とてつもなく気まずい状況だ。
我「・・・。」
『・・・。』
二人の間に沈黙が取り巻く。
我愛羅も気まずいのか、顔をAの方とは逆方向に向ける。
我「・・・。」
『・・はぁ・・・・』
Aは再び溜め息をつき、前方のイビキに目を向ける。
イ「この第一の試験には大切なルールってもんがいくつかある。質問は一切受け付けねぇからそのつもりでよく聞いとけ。」
『・・？』
イビキは黒板にチョークを当てる。
普通、筆記試験にルールなんてものはない。
イ「まず第一のルールだ。お前らには最初から十点ずつ持ち点が与えられている。」
黒板にルールを書いていく。
イ「筆記試験は全部で十問。各一点ずつ。そして、この試験は減点式となっている。一問間違えるごとに一点減点される。」
『めんどくさい・・・』
どこから出したのか、林檎を食べながら呟く。
イ「第二のルール。合否はチーム三人・・・四人のところもあるが、全てチームの合計点数で判定する。」
『！』
教室中が一瞬ざわつく。
サク「ちょ、ちょっと待ってよ！チームの合計点ってどういうこと！？」
イ「うるせぇ！質問は受け付けないと最初に言ったはずだ！これにはちゃんと訳がある。」
きつい応えに、サクラは黙る。
イ「試験中にカンニング等の行為を行った場合、その行為一回につき持ち点から二点ずつ減点させてもらう。」
サク「あっ・・・」
納得した様子のサクラ。
イ「つまり、テストの採点を待たずにこの試験中に退場させられる者が出るかもしれないということだ。」
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0 - 今更…ですけど面白い作品だったので続きが気になります！！ (2020年5月28日 5時) (
レス) id: 56dd3235bb (このIDを非表示/違反報告)
ほろろ(プロフ) - 面白いです！楽しみにしてます！ (2017年7月13日 19時) (レス) id: 61132168c1 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - 不知火神無さん» ありがとうございます！残り2週間もないのに、まだ宿題8割以上終わってません…(汗) 一年も放置して申し訳ないです。お互い頑張りましょうね！ (2016年8月22日 14時) (レス) id: d8a9357a87 (このIDを非表示/違反報告)
不知火神無(プロフ) - そんなことはありません！？夏休みとかは宿題とかが大変ですもんね！分かります。私も終わってませんもん、作文とか作文とか作文とかが!？気長に待ちますよー。熱中症大丈夫でしたか？自分のペースでやるのが一番ですよ！(�燿泛燿洵�) (2016年8月22日 14時) (レス) id: 17e08586fe (このIDを非表示/違反報告)
風丸 マナミ(プロフ) - 続編おめでとうございます！主人公、鈍感でナルト達にも愛されてますね！男女からももっと好かれてほしい！純粋な主人公を守ってるナルト達。シカマルやネジに暁や大蛇丸とも絡んでほしい。モテ愛され希望でs((ヒナタは主人公を大切なんですね。黒かった← (2015年9月2日 6時) (レス) id: 34b4870df1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは | 作成日時：2015年8月23日 12時
