僕の避暑地。 ページ15
今日もお日様はさんさんと元気に地面を照りつける。
僕は日陰でだらーーんと寝ころがって、道の端っこでコンクリートの冷たさを感じていると聞き覚えのある声が上から降ってきた。
｢あちぃ〜〜…ってうにじゃねえか。こんなところで日向ぼっこか?｣
烏養、僕日陰でだらだらしてるから日向ぼっこじゃなくて日陰ぼっこなんだけど。
って、目で言いたいけど暑さでそんな気力も無く無防備なお腹を優しく撫でられた。
｢うにはこんなに毛があって暑そうだなー｣
とか、なんか言ってる烏養。こんな昼間にお店を放ったらかしてふらふら散歩していて大丈夫なのかとぼーっと考える。
｢お、そういやうにうちの部活遊びに来たことねえよな。
よしっ。｣
の烏養の声と同時に抱っこされる。
僕最近夏バテぎみだから動きたくないんだけどなぁ…って思っても烏養には伝わらずどんどん暑い中をかき分けていく。
そして、烏養に抱っこされて変わる風景を楽しんでいたら、烏野高校という学校まで来ていた。
｢うにー、着いたぞー。｣
と熱気のこもった広い建物の中で降ろされる。
｢あっ！コーチ！ちわっす！！｣
｢こんちゃーっす！！｣
｢おう、皆ちゃんとやってるか。｣
｢はいっ！｣
なんか、烏養が偉そうに声をかけている。
にしても、すごい蒸し暑い。とてつもなく暑い。
また暑さでダウンしかけていたけど、嫌な予感を察知してしっぽをピンッと立てる。
｢ああっ!!やっぱりうにちゃんだ〜!!!｣
久しぶりの強烈なお嬢さんとの接触。相変わらず激しい。
｢あ〜…癒される〜〜…｣
うん、癒されてるならいっか。と思いながら風通しのいいところで寝っ転がる。
そよそよ、そよそよ、、
気持ちのいい新鮮な風がいっぱいに入りこんでくる。
お嬢さんにわしゃわしゃと背中を撫でられてだんだん心地よくなってきたから、午後はここを避暑地として過ごすことにした。
人がたくさんいて騒がしい場所だけど、不思議と日が沈んで涼しくなる頃までのんびり昼寝して過ごしていた。
──────僕の避暑地。
終わり
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こっく(プロフ) - 天使のパンツさん» コメントありがとうございます！がんばります!!(*´`) (2016年6月19日 21時) (
レス) id: 75825ba0e4 (このIDを非表示/違反報告)
天使のパンツ - めっちゃ面白かったです!!すごい和みました!!これからも更新されるの待ってます!!更新頑張ってください!!応援してます(*´∀`*) (2016年6月19日 21時) (レス) id: 2a5cb7144b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっく | 作成日時：2016年2月21日 19時
