こっくりさんの呪い___HSJ 2

50 ページ4

貴方side





橙「あ、え……」


か「ちょっと！友達のこと疑うの？あたしたちはともかく橙子とは仲いいんでしょ？信じてないの！？」






なんでそうなるかぁ、






「私は橙子が…無理してるように見えるから。誰かに…………



あなたたち2人に嘘つかされてるって気がする。」


か「な、なによ、それ！」


大「Aちゃんの言う通り。……嘘ついてもいいことないよ？」


橙「ごめん………でも私は……私は…………」


「落ち着いて？」


橙「私が殺した………私が美藍を殺した！！」


「え…………なにいってんの？」


か「ちょっと橙子！？」


紫「やめて！橙子」



橙「私が殺したの…！！」








なにが起きてるの！？







頭の中で 色々な憶測がぐるぐると飛び交う。









おかしい、おかしいよ。



まず橙子が人殺しなんてするはずがない。

できるはずが無い。








それに なんで自分から？


そこまで追い詰められたわけでもないのに、なんでこのタイミングで自白するの？









慧「……やっぱりお前が！！なんでだよ！なんで美藍を殺した！！」


光「おいやめろって！」





伊野尾くんが橙子に掴みかかろうとして慌てて光くんが止めた。





いつも眠たそうな伊野尾くんの目は 憎しみの色に変わっていて






怖くて 動けなくなってしまった。








慧「お前ら！なんで美藍を！！」


「と、橙子……ほんとなの？」


橙「ほんとだよ…………………」









か「違う______









か細い声で

かすれた声で








かや乃ちゃんが言った。









・









か「美藍のためを思うなら………………









本当のことを話すべきなんだよ」







そう言ってカバンから取り出したのは









・









真っ白な封筒だった。

51→←49

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す