こっくりさんの呪い___HSJ 2

Another 2 ページ14

慧side







美「うん･･･そうなの。またママに･･･」




放課後 学校から少し離れたカフェ。



目の前に座る彼女の名を美藍という。

学校の時とは別人だ。








慧「ちゃんと･･･全部俺に話してね。何もしてあげられないことが多いと思うけど･･･」



美「いいの。慧くんに聞いてもらえるだけで楽になるから」









彼女が なぜ学校で自分を偽るのかは知らない。


でもなんとなく想像がつく。








そうやって強がらないと 美藍はただの惨めな子供になってしまう。







そんな察しがつくから本当の理由は本人には聞けない。


それでもいい。









美「ねぇ慧くん。今度の日曜は空いてる？」


慧「今度？空いてるよ〜 どこか行く？」


美「映画行かないかなぁって思って」


慧「いいよ〜 じゃあ家まで迎えに行くね」


美「うん」









手帳を出して書き込む美藍。


可愛いのになぁ･･･。








美「ん？」






じーっと見つめていたら 突然美藍が顔を上げ不思議そうに笑った。






慧「可愛いなぁって」


美「も〜ばか！ 慧くんほんとたらし〜(笑)」


慧「たらしじゃないから！(笑)」

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