loss of memory

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―――



「痛っ…！」


「もう少しだけ我慢して…もう終わるから」



酒に酔ってお父さんが眠った頃、お兄ちゃんはいつも私の傷を手当てしてくれる



「ごめんな、オッパが強くないから…」



お兄ちゃんはいつも悲しそうな顔をして謝る



「オッパは何も悪くないよ！ A、大丈夫だよ」



お兄ちゃんはぎゅっと力を込めて抱き付いて来る。私もお兄ちゃんの大きな背中に腕を回す



「痛いよ〜(笑)」


「ごめん…」



そういっても離してくれる気配はない。

しばらくするとお兄ちゃんの温もりで私は眠くなる



「おやすみ、A」


「おやすみ、オッパ……」



1日の終わりはお兄ちゃんの布団で一緒に寝るのが日課だった





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