2話 ページ3
ゲートに入った瞬間、眩い光に目を閉じた。
そして目を開けると其処には少し大きめの和風の門があった。
その門の奥の空気は黒く淀んでいて、なんだか甘ったるい匂いもしている。なんだこれ、香水かよ。
くっせぇ･･･!取り敢えず入ってみようかな。
あ、その前に鬼神の状態解除しておこう。もしも人がいて驚かせたら申し訳ない。
よし、準備おぅけぃ。
門を押すとギギギ･･･と少し音をたてて開いた。
中は和風のとても大きい家屋が建っている。
「すみません、誰かいませんか〜」尋ねてみると、足音が聞こえて来た。
?「あなや、人がおるな」なんだか全体的に青い服装の男の人が出てきた･･･
?「このような所に訪ねて来るなど、お主、政府の者か?」政府･･･
?「いや、その政府の者?ではないです。」
?「では･･･もしや、見習い･･･!それはまずい･･･!おい、黒いの、早う此方へこい!」
「え、あ、はい!」
なんか勘違いされてる気がする･･･そして僕は青い人につれられ部屋の一室に連れ込まれた。
?「お主、主に見つかっておれば大事になっておったのう･･･」
「え、あの、貴方は･･･?」
?「?･･･あぁ、そうか、見習いであるのだから知らぬのも無理は無いな。俺は天下五剣の中で最も美しいとされる刀、三日月宗近だ。黒いの、名はなんというのだ?」
「三日月さん、ですか･･･。僕は神崎憂離といいます!」
三日月「･･･おい、憂離、まさか本名ではなかろうな、この名。」
「え、本名ですよ?」
本名じゃ駄目なのか?
三日月「神隠しに逢っても知らんぞ･･････」
神隠し?まぁいいや
僕はそのあと、三日月さんから此処の事、審神者について説明してもらった。
どうやら此処はブラック本丸、というものらしく、出陣した後の手入れもされず、審神者の霊力が穢れているので本丸の空気も良くなく、更にれあ?刀贔屓や短刀等への暴力が常に行われているらしい。
おっかねぇな･･･
三日月「･･･!そうだ、憂離、この本丸を[乗っ取って]くれぬか?」
「え、乗っ取り?さっき説明した?でもそれはいけないことだって･･･それにその時の政府?ってのも駄目って言うんじゃない?」
三日月「それは此方でどうにかする。まぁ、そういうことだ。頼んだぞ、憂離。」
神崎憂離、ブラック本丸を乗っ取ることになりました･･･
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作者名：春吉赤ジャージ | 作成日時：2019年4月10日 18時
