私は ページ26
「私は……紘兄の事……」
下野「……………どう…思ってる…？」
私は……私は…………!!
「紘兄の事…好き……だよ。
私も紘兄の事好き。」
紘兄は目を見開いて驚いていた。
下野「え………ほ、ほんとに？」
紘兄の心配そうな、不安そうな顔が私の顔を覗いてきた。
「……うん。嘘なんか言わないよ。」
下野「じゃ、じゃあ……その…俺と…付き合って？」
「勿論！
……すごく嬉しいな。」
下野「俺も。すごく嬉しくて……あと…あんか安心した。俺嫌われてたわけじゃないんだなって。」
「そ、そんな…嫌いなわけないよ。」
下野「じゃあ、なんで俺のこと避けた…の？」
今度は多少の安堵も混じった、けれどまだ不安そうな顔が私の瞳に映った。
「それは……その………
紘兄がさよりちゃんと話してる時すごく楽しそうだったから……邪魔しちゃだめかなって……」
だから紘兄から離れたんだよ。
貴方が私よりも楽しそうに話すように見えたから。
下野「楽しいって…………そんなの思ったことないよ。」
え…！
下野「最初は風歌の事とか心配してくれてたし、演技について色々聞いてきたから、すごくやる気があるんだなって嬉しく思ったんだ。でも…」
紘兄の顔が曇った。
下野「でも、よく話しかけてくるから風歌と話せないし、他にしたいこともやりづらいから、だんだん嫌になってきてたんだ。」
「そう…なんだ。」
紘兄は知っているのだろうか。
さよりちゃんが話しかけるとは私と話させないためなんだって。
下野「…なんで俺ばっかなんだろ？他にいっぱいいるのにさ。特に質問とかは俺じゃなくてもいいじゃん。」
この様子だと知らないみたいだな。
でも………私からいうのは…なんか告げ口したみたいで嫌だな。
「んー………なんでだろうね。紘兄の事が気になってたんじゃない？元ファンとか」
下野「ファン………仕事にその感情が出てこないといいけど。」
「そのへんはわかんないよね〜
…………でもさ。今はもう私が彼女なんだから。嫌になったりしたらおいで？」
おいでとか言っちゃったよ……
何様だよ！私！
まぁ……さよりちゃんと仲良く目の前で離されるよりもいいか…
下野「彼女……そうだね。彼女に頼ろっかな♪」
うう……自分で言っといて…恥ずかしい……
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楓(プロフ) - これからもゆっくりとではありますが徐々に更新をしていきたいと思います！まだ初めてで要量がつかめてないのできまった日での更新はできません…何かアドバイス、コメント、感想等々ありましたらぜひ教えてください！ (2016年9月15日 22時) (
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作者名：楓 | 作成日時：2016年9月15日 22時
