診察結果 ページ19
それから順調に検査がすすみ1週間が経過した。
下野さんは毎日のように来てくれていて、今はもう敬語なしで話すくらいになれた。
……あれから1週間…仕事…全然行ってないし…
私「また仕事できるようになるのかなぁ…」
そのつぶやきに反応した下野さん。
下野「なんでそんなこと言うの？大丈夫だって！戻れるよ！」
私「でっ、でも………そんなこと、わからないでしょう…？」
下野「……とりあえず…今日、検査の結果がわかるんだよね。」
私「うん……」
下野「…でもごめんね。俺、これから仕事が……」
そう。下野さんは仕事。
……1番射てほしい時にいないなんて…
でも、わがままは言えない。下野さんは…私のものじゃなく、皆のもの。それに…下野さんにとって私はただの仕事仲間。
でも、そのまま仕事仲間でいられるかどうかは今日で決まる。
私「いいえ。気にしないでください。」
下野「…どうして急に敬語…？」
私「…それは…「清橋さーん結果言いますので。診察室へ行きますよ。」……あ、はい。
では、また。」
こうして私は診察室へ来た。
私の運命はどう転ぶのだろうか。
このまま下野さんたちと同じ世界で生きて行けるのか、それとも……
ｼｬｯ
私「お願いします…。」
医者「はい。ええと…清橋さん。昨日で無事検査が終了しました。それで……検査の結果…」
どうなる…？
お願い…腫瘍なんてなかった。そう言ってください…！
医者「貴方の頭の中には腫瘍はありませんでした。良かったですね。」
え……ない？今、ないって言った？！
私「ほ、本当ですか？！」
医者「はい。ありませんでしたよ。」
やっ、やったぁ…！また仕事できる…下野さんと仕事が…
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
私「うっ…よ、良かったです…」
涙が溢れて止まらなかった。
本当に嬉しかった。声優の仕事がまた出来る！
それは私にとって命と同じくらい大切なものだったのかもしれない。
私は結果を下野さんには、退院してから仕事の時にびっくりさせようと思い、わざと連絡をしなかった。
こうして迎えた退院の日。
私はこの日、マネージャーから下野さんと一緒にできる仕事を最初に入れてもらっていたので、すぐに現場に向かった。
下野さん！また一緒に仕事できますよ！
そう言いたくてたまらなかった
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楓(プロフ) - これからもゆっくりとではありますが徐々に更新をしていきたいと思います！まだ初めてで要量がつかめてないのできまった日での更新はできません…何かアドバイス、コメント、感想等々ありましたらぜひ教えてください！ (2016年9月15日 22時) (
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作者名：楓 | 作成日時：2016年9月15日 22時
