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『洸希!昨日はごめんね!』





そう言って、俺の元へといつも通りの笑顔で走ってきたA。




洸希「おはよ」






ほんとに、何もなかったみたいに接してくるから俺も普通に接した。







昨日のあの事があったから、俺とAはクラス中から注目を受ける。





『…なに?なんでみんな見てくんの?』



洸希「昨日お前が休んで心配してんでしょ」



『…そうなの?』



洸希「しらね」







俺のせいとか言えるわけないし。






「Aさん…」






クラスの男子が、Aに話しかけた。


いつもだったら笑顔で反応するはずのAだが、今日のAは表情がとても強張ってるふうに見えた。




…Aは、平気と言っていたが平気なはずがない。知りもしない男集団に襲われそうになったんだから。


きっと、Aは心のどこかで恐怖をまだ抱えてるはずだ。





「あの……」




洸希「A。」




『…っ!』





強張るAの手を取り、そっと優しく握る。





洸希「大丈夫、俺がいるから」




『……うん。』





素直に頷くA。
大丈夫だよ。


俺が守るよ、

そう言う意味を込めて、もっとぎゅっと、Aの手を握った。









「……Aさん、これ…落ちてたから」




『…あ………ほんと?ありがとう。どこにあったの?』



「え、体育館倉庫だけど……」









Aの手には、生徒証明書と書かれたもの。
いわゆる生徒手帳が握られていて、男子生徒のその言葉に、Aの様子が急におかしくなった。





体育館倉庫。






『…っ!』





嫌な汗をかいた。



Aは、俺の手を思いっきり握る。
俺の手が潰れそうなぐらいに。





洸希「A……Aっ!!」



『……ッ、』



洸希「大丈夫、ゆっくり息をして」



『…洸希…ッ、』



洸希「うん、俺。大丈夫だよ、大丈夫だから。落ち着いて」








「……?ど、どうしたの?」







そんな俺らをみて、ぽかんとする男。






洸希「なんでもないから。とりあえずありがとう、もう行っていいよ」







あの時俺らは、体育着だった。
生徒手帳を持っているはずもない。









なんで生徒手帳が落ちるんだよ?








『……』









…なんなんだよ、まだ嫌がらせが続いてるって事?

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設定タグ:SUPER★DRAGON , スパドラ , 田中洸希   
作品ジャンル:恋愛
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花姫(ソヨン)(プロフ) - しぃたむさん» コメントありがとうございます!更新遅れていて申し訳ございません…!当方、学生であるため、テストが終わり次第更新します! (2019年10月10日 17時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
しぃたむ(プロフ) - 続きが見たいです!!!!!! (2019年10月9日 23時) (レス) id: 3cf689c57d (このIDを非表示/違反報告)
咲希(ソヨン)(プロフ) - ゆんさん» 分かりました!ありがとうございます! (2019年8月19日 9時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 咲希(ソヨン)さん» こんなコメント受け入れて下さりありがとうございます<(_ _)>私が見たのは12話辺りだったと思うんですけど、見返してみたら直ってましたので大丈夫です!(^^)更新頑張って下さい (2019年8月8日 1時) (レス) id: f15f360086 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(ソヨン)(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!どの辺ですか…?教えていただけると嬉しいです! (2019年8月6日 9時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲希(ソヨン) | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月23日 14時

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