検索窓
今日:4 hit、昨日:15 hit、合計:34,833 hit

43 ページ16

最近の洸希の顔色は少し悪くて、

目の下にもくまがあったり

目付きが悪かったりしたけれど、








今の洸希の目は、すごく優しいように見えて

顔色も少しは良く見えたから。







「仕方ないですませちゃいけないことだけど、

みんなは洸希のことを信頼してるから

ここまで優しいんだよ。」







和哉「知らない人ならとっくに通報してる。」







洸希だけでなく、みんなの目から、

怒りの色が消えて優しくなった。







洸希からも、鼻をすする音が聞こえなくなって

やっとあげてくれた顔の目はまだ赤いけど、

涙はもう止まっていた。








洸希「…A、本当にごめん。

俺どうかしてた。

…みんなもごめん。

めちゃくちゃに迷惑かけた。」







洸希が、頭を下げて私たちに謝った。








和哉「…ねえ、頭上げてよ。

洸希に土下座なんてさせたくない。」







楽「そうだよ。

Aにはまあそれくらい謝るのがいいかもしれませんけど、

俺たちにはそこまでする必要ない。」








「ちょっと楽。

…洸希、私にだって土下座なんてする必要ない。

あの日私が2人に無理言って私情に巻き込んだから。」







洸希が座ったまま謝るものだから、

自然と土下座の形になって。







でも友達に土下座させるほど

私たちはひどい人間じゃないから、直ぐに頭を上げてもらった。







洸希「本当に、ごめん…」








「もういいよ洸希。もう謝らないで?

私たち友達なんだし。

ただのカップルの痴話喧嘩に巻き込まれた、とだけでも思っておけばいいの。

むしろ謝るのはこっちだよ。」







和哉「迷惑かけて、ごめん。

俺がそもそもあんな意地悪をしなければ、

こんなことにはならなかった。」







楽「ほんとだよ、

元はと言えば和哉がAにあんな対応するから!」








「そうだよ。

ということで、この件の責任者和哉くんが

今日の夜ご飯を奢ってくれるそうでーす」








和哉「ちょっと、A。俺今財布持ってない」







「家に取りに帰ればいいよ。」







この時誤り謝られは誰かが終わりにしないと終わらないから

空気を変えるように

また、バツも兼ねて

和哉を

夕食を奢らせるという刑に処することを宣言した。

44→←42*洸希side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
164人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:咲希(ソヨン) | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年3月26日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。