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42*洸希side ページ15

洸希side



ふと我に返った。





…俺は大事な友達の恋愛を邪魔していたんだ。






きっと、俺が好きなったAは、

俺に微笑んでくれるAじゃなくて

和哉に対してひたむきな、Aだったのかもしれない。









テヒョナに頑張って構ってもらおうと

寂しいのをぐっと堪えて気をひこうと

無理してあいつの元を離れて一緒に過ごした日々で







たとえそれがあくまで作戦上の話であり







A本人の意思じゃないとしても。








俺はきっと、Aの

一生懸命さに惚れたんだと思う。







Aが俺だけに微笑んでくれる姿なんて想像出来ないし、

仮にそうしてくれたとしても、

…なんだかちょっと、違う気がするというか、違和感がある。








キラキラしていないというか、なんというか

上手くは言えないけど、とにかく何か違うんだよ。








俺が見ていたいのは、

応援したくなるような、守ってやりたくなるような

和哉に微笑みかけるAなんだ。








俺はみんなに申し訳ないことをした。








ごめんなんて言葉で済まされるなんて思っていないけれど

でも俺は、こんな俺でも許してくれた3人のことを

一生捨てちゃいけないと思った。








普通ならもう絶縁するような事をしたのに

3人は、自分ならどうか、と笑い話に変えてくれた。








すごくいい仲間に出会えたと思えた瞬間だった。








あぁ、俺は今すごく幸せだ。








でもA、

またお前が和哉に何かされたら

その時は、俺和哉のことどうするかわかんないから

もうこんなことにならないようにしてくれよ?








好きだったよ、A。







ちゃんと和哉と

幸せになれよ

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作者名:咲希(ソヨン) | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年3月26日 13時

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