tomoya**嫉妬させたい

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作戦を開始してから数週間。




相変わらず私と和哉の間には何も起こっていない。




和哉が寄ってくることもなければ、連絡すらない。





作戦を始めて以来は洸希と登下校や昼休みを過ごして、

今が普通だと思い始めているほど。





そして何故かはわからないけれど、

こころなしか今の方が楽しい気がする。




洸希が出かける予定を立ててくれて、放課後や休日も二人で出かけたりして、

その日の写真を和哉に見せつけるようにＳＮＳにアップした。




それでもやっぱり、和哉からの反応はなかった。




…本当にもう、私たちダメなんじゃないかな？





そんなこと思いながら、携帯でかなり前の和哉とのツーショットを見つめていると、

いかにも、という感じの女子が私の机の前に立って声を放った。



女『Aさん、ちょっといいかしら？』



『…なんですか。』



ああ、まただ。




和哉と仲が良かった時、よくあったな。





最近、洸希といるせいで別れた、なんてうわさが流れてたからそういうのは減ったけど、

やっぱり根に持つ人はいるんだな。




予想通り、その人は

私のことを人気のない階段へと連れ出した。

10→←8*和哉side

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