宝くんの日常

喧嘩 ページ10

宝side

今日はMV撮影日！！！





…なんやけど、



「…いや、あり得ねぇだろ」

「は？こっちのほうがあり得ねぇんだけど、」



絶賛喧嘩中



喧嘩するほど仲が良い……



とか言えるような状況じゃない！



まぁよく意見のぶつかり合いとかあるんやけど、



…今日のは桁違い。




巧はなんか…怒ってる感じがする。


…正直、本当にヤバイ状況。


遡ること一時間前


なるがMV見て難しそうな顔してて、


撮り直しかな〜って思っとったんやけど、

「…ゆき兄、ここの表情、合ってない、かも。」

「ん〜？」

「この楽曲って、カッコいい！大人！って感じじゃん？
…だけど、ここでニコってするのは、違う気がする」

「…でもさ、表情って自然に出ちゃうじゃん？楽し〜って思ってやってるからな〜」

「いや、顔に出ないのがプロだろ？」

「は？俺がちゃんと出来てねぇっつーのかよ！」

『ちょっ、二人とも、一回落ち着こ？な？』

「…ここで喧嘩してても意味ねぇだろ」


「はっ？お前は黙っとけよ！」

ドンッて体を押されて、本気でヤバイな、と本能的に感じた。



こんなに言い争うのは初めてで、



何いっても止められへんし、なんなら悪化した気もする。


『なぁ、落ち着きや、そんな状態で話しとってもなんも解決せーへんよ？』

「だから関係ねーっつってんだろ！！」


さっきよりも強い力で押されて、踏みとどまれたのは良かったけど、


『！…ったぁ』



足捻ってもうて、ちょっと、いや、


結構痛い。



でも、まだ言い争いは続いとって、


あ、これヤバイかも、


前に足やったけど、今回のもそこそこきてて、

……骨までいってないといいんやけど、


「宝、大丈夫！？」

『大丈夫やよ、ちょっと捻っただけやし、』

竜星がすぐに俺の異変に気が付いたのか、足を確認してくる。


「…ちょっと、」

「あ？」

「流石に当たるのはないんじゃない？…宝、足捻ったんだけど、」

「いや、竜星大丈夫やって！多少は痛むけど、全然やし！！」
竜星の言葉でみんなの視線が俺にきて、


もしかして悪化するんじゃないかって
…




「…お前さ、迷惑かけることしか出来ないの？」
_____________________________
切り悪いけど、とりま今日のなるくん振り幅凄かった。なるくんが犯人説濃厚だな…弾好きなのは本当だとして、あすかは何でも出来るのに、自分は出来ないっていう劣等感とかでやってるのかなって思っちゃって来週が待ち遠しい…でも8loom終わって欲しくない、

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す