宝くんの日常

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弾side



宝の異変に気付いたのは１ヶ月前


「今日も疲れたし…寄ってく？？」

番組収録が終わり、みんなで寮に帰ってる途中で有起哉がニヤニヤしながら言ってきた。


…はぁ、どうせ会いたいだけのくせに…

「まぁ〜忙しかったしなぁ〜…」

「行きたい行きたい！！」

久しぶりの銭湯にみんな喜んでて、俺も行こうかなって思ったとき


『あ〜…俺、パス』

いつもは一番乗り〜！！って言いながら入る宝が行かないってなって、

「…どした？」

思わず聞いてしまった。

前も足怪我してたの隠してたし、今回もなんかあるのかなって。


まぁ、ただの勘でしかないんだけど


『え、いや…あかん…？』



「いや？」

「大丈夫だけど…」


みんな疑問に思いながらも了承して、

『んじゃ、先帰っとくな！！』

100点の笑顔で走って帰る宝。


「…なんか、不穏な匂い」

竜星もこう言ってるし、何かはあるんだと思う。

でも、


「…怪しいところなんもねぇんだよな」


「そう！！収録もいつも通りだし、」

「家でも、普通。」

「笑顔で走ってたし…」


隠すのが得意なのか、本当に何もないのか。


…俺は前者だと思うけど、


「…今は様子を見よう」


もしかしたら自分から言ってくるかもしれない。

そうこの時は信じてた。


この判断が間違っていたと気付くのは、まだ先。

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