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栄治side



「…なぁ、宝大丈夫か?」

宝がトイレに行ってからだいたい五分たったくらいで、有起哉が声をかけてきた


…確かに遅いかも、


いつもの元気さも無くて、幽霊かってくらい顔が白かったから余計心配になる。


「…行く?」


竜星みたいに鼻が良くないから分かんないけど、なんとなく嫌な予感がして、有起哉とトイレに向かう。


「多分こっちらへんのトイレに行ったと思うんだけど…」


結構いろんなところにトイレがあって、出ては入ってを繰り返していた。


「流石にここにはいるでしょ」

有起哉がドヤ顔で言うから頭を叩いて先にトイレに入る。


『っ…ケホッ…』

「宝!?」

奥の方で宝がうずくまっていた。

「宝大丈夫?」

背中を擦りながら聞くと、

『…気持ち、悪い…』

痛みに耐えるように歯を食い縛ってお腹を丸める宝。

「…栄治、やった方がいいんじゃね?」


背中を擦ってもいっこうに気持ち悪さが無くならなさそうな宝を見て、有起哉が言う。

「…宝、気持ち悪いの早く無くしたい?」

『…っん』

「…宝が吐きやすいようにお手伝いしたいんだけど、」

『ぃやっ、』

ここまで言うと何をするか分かったのか、必死に首を振る宝。


「でも、ずっと気持ち悪いの嫌でしょ?」

『やぁ…』


…これは何いってもな駄目なやつかな

「…今から撮影あるんだよ?大事な撮影にそれで出来んの?」

ずっと何も言わなかった有起哉が厳しい言葉を言って、宝はちょっと悩んでる。


「…え、まって、」

「ん?」

「ガチで撮影するの?この状態で?」

明らかに顔色悪いのに撮影したらもっと体調悪くなるだろ!

「…宝なら効くだろ、この方法のほうが。」

まぁ、確かに。


でも、吐けたとて体調不良なことに変わりはないけど…

『…撮影、するから!!』

宝は観念したのか、早くと言わんばかりの顔をして口を開ける。

「…入れるよ?」

それからはちゃんと吐けて、顔色もちょっとは良くなった。

「…栄治さん、薬。」

異変に気が付いたのか、薬を渡してくる竜星。

多分俺らがいないときにスタッフさんから貰ってきたんだろうな。

…ほんと頼れるやつだ。

そんなこんなで撮影も何事もなく終わった。

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作品ジャンル:タレント
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茉音 - nさん» リクエストありがとうございます!! 書かせていただきます! (2023年1月9日 13時) (レス) id: 22e441d1ce (このIDを非表示/違反報告)
n(プロフ) - 寒さでお腹壊しちゃう宝くん読みたいです🔆 (2023年1月8日 23時) (レス) @page50 id: 37eb320bd6 (このIDを非表示/違反報告)
かんな - とってもとっても最高です!!受験でお忙しい中書いてくださりありがとうございます!! (2023年1月1日 0時) (レス) id: 7379ef687f (このIDを非表示/違反報告)
茉音 - かんなさん» 無事書き終わりました! 希望通りになっていたでしょうか? よいお年をお過ごしください! 素敵なリクエストありがとうございます! (2022年12月31日 23時) (レス) id: 22e441d1ce (このIDを非表示/違反報告)
茉音 - かんなさん» リクエストありがとうございます! 遅くなってしまってごめんなさい… 偏頭痛持ち宝くん頑張って書かせていただきます! (2022年12月30日 11時) (レス) id: 22e441d1ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉音 | 作成日時:2022年11月26日 0時

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