宝くんの日常

貧血　ﾘｸ ページ14

宝side



『…よしっ！ええんとちゃう？？』

「ああ…」

「よし！！じゃあ休憩！！」

「ちょ、有起哉勝手に決めんなって…」

「いや、休みにするか。

…みんなも、仕事忙しいだろ？」



そう。

弾の言う通り、


俺たち8loomは自分で言うのもあれやけど、



めっっっっっちゃ売れてる！！！



今では個人での仕事も増えとって、


今日は久しぶりの全員揃っての全体練習！


嬉しすぎて時間なんて忘れて踊ってまう。


「宝〜？？休憩しないの？」


休憩時間も踊り続ける俺に声をかけるなる。


…なるはやっぱり周りをよく見とるな〜…

ノートに書き足しとこ！！


「そーだぞー！適度に休憩しろよ〜！」

「いや、有起哉は休みたいだけでしょ」

「…そそ！」

またゆき兄と栄治さん言い合いしとる…

でも笑顔やし、やっぱりお互い好き同士やな！！

これもノートに書いとこ！！

『えぇ〜みんなと踊るん久しぶりやし…楽しいやん！！』


「…宝が楽しいと俺も楽しい。」

『竜星〜〜！！大好き〜〜！！』

「はあ、…お前らいちゃいちゃすんな」

「えぇ？弾、もしかして…嫉妬！？」

「…弾、嫉妬…」

『新しい発見やな！！』

「は？ちげーし！」

「気にすんなって弾〜」

「いや、だから！！」

も〜ほんまにようゆき兄は弾につっかかるなぁ…

でもそれも愛ってことやんな！！

「はい、宝ノート。」

『うええ！！竜星なんで分かったん！？』

「…鼻が効くからね。」

『さっすが竜星！！』

「えへへ…」
さっきまで笑顔やったのに、急に匂いを嗅ぎだす竜星。

『…竜星？なんかありそうなん？』

竜星は何でも分かるから、なんか起こる匂いしたんかなって思って声をかける。

「…宝、無理してない？大丈夫？」



竜星は時々、無理してない？と聞いてくる。


足やった事隠そうとした時も、一番最初に気付いとったし、

辛いときになんも言わずに寄り添ってくれる。

せやから、俺よりも俺のこと知っとる。


『…顔色悪い？全然いつも通りやけど…』

「…ううん。なんでもない。
…ちょっと飲み物買ってくるね？なんか飲む？」

『う〜ん…コーラ！！』

「了解。買ってくるね。」

『竜星ありがとぉ〜』

レッスン室から竜星が出ていく。








『…バレとらん、かな。』

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