Which one do you like...??____Koki_Ka (ページ10)

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__その手を握ればもう一度2 ページ10

Your side
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お祭りの場所に来たけど待ち合わせ時間より早く着きすぎちゃったから屋台でも見てよっか、ってゆっくり歩いていればなんだか懐かしくて胸が高鳴る。

付き合っていた頃も夏祭りに来て2人で屋台を巡ったな。

その時は浴衣とか着ないでお祭りに来たけど、新しく買った可愛いサンダルが足に合わなくて靴擦れしてからはほとんどベンチに座ってる時間で潰しちゃったな。

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『...Aちゃん？』

「うん？」

『具合悪い？』

「えっ？全然」

『そう？』

「皇輝くんと2人でお祭り来たときのこと思い出しただけだよ」

『っ、あぁ...そうだったね、緊張してて全然覚えてないんだけどね笑』

「だって皇輝くん、手繋いでくれないし？先に歩いちゃうし？」

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あのとき言えなかったことをからかうように話してみれば、バツ悪そうにして"初めてだったから緊張してたんだよ"って目を逸らす。

そんなことはわかってる。

皇輝くんは恋愛のことになると不器用で下手っぴで、余裕がない。

恋愛が得意ではないことなんて痛いほど知ってる。

けど、そんな皇輝くんでも隣にいると好きだなってドキドキしたことはちゃんとあった。

恋愛が得意じゃないなんて嘘だって思うくらい、優しくて、いつも味方でいてくれて、一緒にいると楽しいから

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『彼氏らしいこと全然できなかったのは本当ごめんね』

「もう～謝らないでよ。そういう思い出も青春ぽくていいでしょ？」

『まだちょっと悔しいんだよね、せっかく自分のこと好きって言ってくれる人がいて嬉しかったのに何もできなかったから』

そんな悔しそうな顔しないでよ

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もう、待ち合わせ時間が迫ってる。

なんとなく、こんな雰囲気のままうっちーたちと合流しても皇輝くんのことで頭いっぱいでお祭りに集中できない気がして、

ちょっと電車乗り間違えたから遅れるってメッセージを送って

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「うっちーたちと合流する前に少し皇輝くんと話したい、」

『え、？...いいけど』

待ち合わせしてる場所とは真逆の方に行って少し人気のないベンチに座る。

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