__ねこみたいなきみ ページ17
Your side
________
「こうくん、ねむい？」
『んーん、なんか落ち着くなあって』
「ふふ、こうくんって猫みたいだね』
.
ソファーに横並びで適当にテレビ番組をつけて各々スマホを見たり、ぼーっとしたりして、そんな寝る前のゆっくりした時間。
話すのが大好きなこうくんだからご飯の時とか、洗い物しながらとかもたくさん話してくれるけど、ソファーでまったりしてる時もこうくんがスマホ見せながら『これすごいよね！』とか『このDIY今度チャレンジしようかな』とか楽しそうに話してくれてずっと楽しい。
でもたまに、擦り寄ってくるみたいに静かにぴとっとくっついて私の身体に体重を預けてくる。
いわゆる甘えたモードなんだけど、これが毎回猫みたいに可愛くていつもそれにやられてしまう。
.
.
『猫っぽいかな、初めて言われたよ？』
「こうして知らない間にくっついて甘えてくるの、猫そっくりでかわいいよ」
『なにそれ〜意味わからないよ』
「こうきにゃん！」
『なに、』
「こうきにゃん〜」
『な、、』
.
.
こうして私にいじられるのも慣れたみたいで鬱陶しいような顔をするけど満更でもなさそうだから可愛いんだ。
.
「こうきにゃん、返事しないの？」
『...にゃあ、』
「こうきにゃんいいこ〜！」
.
普段なら多分スルーなんだけど、甘えモードだから私に遊ばれてる。
素直に『にゃあ』と返事をしてくれたふわふわしたまるいこうくんの頭をポンポンっと撫でるとフリフリしながらまた私にギューってくっついてくる、本当に猫みたい
.
.
『ね、もう眠いかも』
「寝る？じゃあ歯磨きしよ」
『んー、、』
「どうしたの？」
『っ、ううんなにもない』
.
こうくんの『なにもない』はもっと構っての合図だって知ってる
でも今日はちょっと意地悪してみたい気持ちだからそんなこうくんの頭を一撫でして先に洗面所に向かった
先にシャカシャカと歯磨きをしてれば"てちてち"とでも効果音を付けたくなるような歩き方で私の背中にぴとっとこうくんがくっつく
.
「こうくんも歯磨き早くしないと、私先に寝ちゃうよ」
『いまする、まっててよ...』
.
む、と言いたさそうな顔をしたから待ってあげちゃう
__
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ようぴょん** | 作成日時：2022年10月1日 22時
