__その手を握ればもう一度3 ページ11
Your side
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緊張する。
告白する時よりも何百倍も、
これから友達が来る中でちょっといい？なんて言って私のわがままを聞いてもらうのだから
『話って？』
「っ、話ってほどじゃないんだけど、なんか、」
『Aちゃん、、？』
.
私、皇輝くんの気持ち全然聞こうとしてなかったんだ。皇輝くんが頑張ろうとしてたことも、気づかなかった。
.
「皇輝くん、ごめんね...すごく今更なんだけど」
『うん？』
「皇輝くんのこと振り回したし、頑張ろうとしてたのも無視しちゃって、」
『本当だよ、やっぱり友達がいいなんて言うからびっくりしたんだよ？』
「ごめん、」
『ううん、全然大丈夫。俺のアピール足りてなかったし仕方ないよ』
.
皇輝くんも責任感が強い人だから、私が振り回したってこんな優しいし。
優しすぎるとこに甘えすぎて、きっとこうなってしまったんだけど
.
「皇輝くん、少しくらい厳しくしてくれてもいいのに、」
『無理だよ、一度はこんな俺に興味持って好きになってくれた人だから...その、優しくしてあげたい、っていうか、ね？』
.
.
ずるいじゃん。
そんな、まだ、チャンスあるみたいな言い方。
.
.
『... Aちゃん、？泣いてる？！』
「っ、ううん、」
『泣いてるじゃん。なんで、』
「皇輝くんのこと、やっぱり好き...」
『それは、？友達としての俺のこと...？』
.
.
自信なさそうに聞いてくる皇輝くんへ、違うと首を横に振った。
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作者名：ようぴょん** | 作成日時：2022年10月1日 22時
