キヨとかいう人に気に入られた話【実況者】【キヨ】

#46 ページ50

キヨさんの後ろから数名、人が現れた。

「えっ女の子?!」
「おま…ついにやったか」
「…どちら様？」

三名。男性三名が私を見てすぐに口を開いた。

「ん？あぁ、友達」

平然とした様子で答えたキヨさん。

『…ぁ、ちょキヨさん!!お友達さんがいらっしゃるなら言ってくださいよ…!完全に私場違いじゃないですか…!!!』

呆然としていたがハっと我に返って焦りながらそう言った。

「あれ…？え、君キヨに勝ったの?!凄いね」

写し出されたゲーム途中のテレビ画面を見てそう言った、黒髪の男性。

『え…？』

「はい、お前ら自己紹介してー」

呑気にキヨさんは三人に言ったが、私は何がなんだか全くわかっていなかった。

「あ、フジっていいます、はじめまして」
さっきの黒髪の男性。

「あ、どうもこーすけといいます」
少しガタイがいい金髪の男性。

「…え、あぁ俺？はじめましてー、ヒラでーす」
マイペースそうな茶髪の男性。

『え、あ、初めまして…？』

私はこのあとどうすればいいかわからずキヨさんに視線で助けを求めた。

するとキヨさんは見つめ返してきてまるで「ほら、お前も」と言っているかのように感じられた。

『初めまして、Aと申します。その…すみません。約束していたとは知らずに勝手に…』

名前を告げたあと、謝罪の言葉を口にした。

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