キヨとかいう人に気に入られた話【実況者】【キヨ】

#44 ページ48

…ついに来てしまった。

店から出た後キヨさんがタクシーを拾い家まで走った。

着いたのはとあるマンション。

「入んねぇの？」

部屋に入ったキヨさんが
振り返って私を呼ぶ。

『あ、すみません。お邪魔します。』

玄関で靴を脱ぎ、揃えてから部屋にあがった。

「悪いんだけどちょっとスイッチの電源つけといて。俺ちょっと電池探してくる」

入ってきて早々、いつも遊んでいる友達に話すような感覚で私に頼むキヨさん。

『え、あはいわかりました』

大丈夫。私だって男の人と二人きりで家で遊んだことはある。

…小学生のとき。

そんなに緊張する必要はないはず。いつも通り、ゲームをすればいいだけ。

そんな気持ちになりながら、私はスイッチの電源をつけた。

.

「あったあった…」

『何やるんですか？』

「スマブラスマブラ」

『知ってました』

「なんだよ」

コントローラーを渡され、ゲームを起動したテレビ画面を見る。


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スイッチの電源って何だよ

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